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社会はここまで厳しい [手記さまざま4]

(店の中傷にならぬように、また私自身の住所等個人情報に関係せぬように、などの複数の理由から、店名と地名はアルファベットに置き換えてあります。)

PC-98を扱うパソコン買い取り業者の件。Aという店は結構気に入っていたのだが、CDドライブのフタが自動で閉まらないと書いたら本体が「動作品」ながらも「不具合あり」として600円となり、ディスプレイはそもそも値段がつかない、つまり引き取り不可となり、外付け機器はまとめて400円、宅配買い取りの下限額3000円に届かず売れなかった。世の中は厳しい。これで本体は不用品回収、ディスプレイはブラウン管テレビとして処分と変更になった。

昨日はPC-98を救おうと一日頑張ったが、買い取り業者へ送るために撮った綺麗な写真が自分の記念として残ることになった。最悪の場合としてそれも想定に入っていたが、これだけ綺麗で動くならば売れると思っていた。

さらに気になり調べたところ、PCのCRTディスプレイはブラウン管テレビとして出せないと判明。パソコンメーカーによるリサイクル料金は古いものの場合4000円。送るのは自分で何とかするんだろうなあ。リサイクルもする家電量販店Bで小型ディスプレイ1080円だが、最寄りの店の場所がZで、取りに来てくれるという記述はない。残るは小型家電リサイクル認定事業者のC。費用1500円+税。さらにCRTモニターは有害物質処理費用3000円+税。これが一番現実的か。私は金額4500円+税に苦情を言うつもりはない。実際にはこれに段ボール箱代が加わるので財布の事情は相当厳しいが、これが現代の事情だということは認識している。しかし金額とは別の所に大問題がある。私は、ディスプレイが入る段ボール箱を調べた。限度である140サイズに丁度ぴったり入るが、それは段ボール箱がディスプレイにぴったりくっつく形をしている場合だ。そんな上手い形状の段ボール箱は売っていない。縦が長すぎ、横が短すぎる。そうすると入らない。転居を控えて毎日自室の思い出の品をチェックしながら処分している私には、段ボール箱の形状変更で工作している暇はない。もうゴールデンウィークが終わってしまい、長距離マラソンのように長丁場の仕事が始まる。その中で無理やり時間を作って自室の整理をしなければならないのだから。

調べても調べてもうまく行かない私は、不用品回収の紙に目を遣った。テレビ・PCモニター、作業代にて回収と書いてある。電話してみた。ブラウン管はインチ掛ける200円だそうだ。私はギリギリ5000円までは出そうと思っていた。だから、回収時に少し高めの値段を言われても構わない。本当にありがたいのは、さっき書いた通り、段ボール箱で四苦八苦せずに済むということだ。転居を控えて毎日急ぐ私にその暇はない。

上記の件を進めるのと並行して、今日はもうひとつ残念なことがあった。完動品で付属品も揃い、あまつさえナガオカの換え針まであるレコードプレーヤーを、満を持してDへ査定に出した。先方から連絡があり、「モデルとしては低年式となり、誠に勝手ながら弊社買い取り品目より外させて頂いております」とのことだ。私はものすごく意外だ。PC-9821Ct16はCDドライブのフタが自動で閉まらないが、SL-1700は完動品だ。付属品も揃っている。値段はともかく、そもそも売れないとは思いもしなかった。社会は厳しい。レコードプレーヤーは誰か他の人の元で第二の人生を送れると信じていた。

私にとってはまさかの事態だが、10日にはアンプ、カセットデッキ、ビデオデッキ2台だけでなく、レコードプレーヤー、PC-9821、そのディスプレイとスピーカーとキーボードを全部、不用品回収に出すことになった。他に道が残っていない。