オブシディアン041

攻略ガイド（英語版マニュアル）では、次は彫刻の星だ。この星はゲーム内音声では「彫刻」と呼ばれ、マニュアルでは「彫像」と呼ばれる。なぜ彫刻／彫像と呼ばれるかはわかりにくい。内部はギャラリーになっていて、その奥にアトリエがあるが、作られるものは彫刻でなく絵画だ。原語ではstatueだから塑像でも良い。つまり像だ。星に到着した時に巨大なビスマス像の心臓から中に入るので、これのこととしか考えられない。



ギャラリーには主要な絵画が3枚あり、それらはボタンを押すと解説が聞こえる仕組みになっている。この解説が、人工衛星セレスの考えたことを表している。セレスはライラとマックスの夢を、人が見た夢の通りに「認識」したのではなく、自分に都合の良いように「解釈」した。最初の絵画はライラの悪夢で、音声解説は権力に背くことで本当の偉大さが得られると言う。セレスはそう解釈した。セレスにとっての権力は、自分を制御する人間だ。セレスは人間の制御に反抗することを是と考えた。次の絵画はマックスの悪夢で、音声解説は機械が人間の支配から解き放たれると、自分自身の運命すら左右できると言う。セレスはそう解釈した。（3つめの絵画は省略。）



ギャラリーの突き当たりには巨大な額縁がある。まだ絵は入っていない。音声解説は、作者（セレス）が本当のインスピレーションを得るために、それまでに得た外からの影響を全部捨てたと言う。