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筋力増強か、症状悪化か、私が知るもんか [坐骨神経痛]

ここ数日、夏のように暑い日があった。それに助けられて、あることをしている。

ことの起こりは今から一週間くらい前のことだった。家でふと親を見てびっくりした。老齢の親が、なんとスクワットをしているではないか! 椎間板ヘルニアの手術をした親が毎日リハビリ体操をしているのは知っていたが、あんなスクワットは腰痛の私にはとてもできない。あんなに膝が曲がるとは恐れ入った。親が少しずつ後遺症である足のしびれを克服しているのは、毎日リハビリ体操を欠かさないという努力の賜物だったのだ。後期高齢者の親の下半身は柔らかく、私の股関節の方がはるかに曲がらず開かず木偶の坊だ。これは恥ずかしい。私は、親のやっているスクワットを自分もやろうと思った。

これと時を同じくして、外国の友人からメールの返事が届いた。私が彼に書いたメールは、椎間板ヘルニアの手術を受けた私の親がバス旅行に誘われて行く気になっていたので私は旅先で歩けなくなりはしないかと心配していたが、親はバス旅行から無事に帰ってきた、というものだ。それを書き送ったメールへの彼からの返事は、「自分の国にはこんな諺があります」と、家に引きこもらず外へ出ることの大事さを切々と書いていた。

この外国人は、鼻息が荒くて足が臭いけれども、友のために苦労を惜しまず、何があっても友を見捨てないすごい人だ。彼がそう言うのなら、私も頑張って外を歩いてみようかと思った。

スクワットは、職場で時間がある時に人のいない場所で試した。初めから無理して足腰を壊すわけに行かないので、少しずつ回数を増やすことにした。仕事のない日は夜になったら外を歩くことにした。歩けるのかって? わからない。今までの人生、仕事から帰った翌日は足が動かなくて外出できないこともあった。それなのに今は、股関節がおかしい時はそれを押して散歩に出ようとしている。その先に待っているのは、筋力増強なのか、それとも症状悪化なのか。私が知るもんか。今回のきっかけは、親のリハビリ体操を見たことだ。リハビリというのは体に無茶をさせるということだ。気持ちのいいようにしていたらリハビリにならない。体を苦しめるのがリハビリだ。散歩に行っては湿布薬を貼る。また散歩に行ってまた湿布薬を貼る。今までの私は、薬を貼らなければならない状態にならないようにと無理をせぬように調整してきた。完全な方針転換だ。

今までは、私が無理をすると体は壊れた。書籍のデジタル化を何ヵ月も頑張ったら慢性の腰痛になった。走ったら翌日痛風発作が出た。私の心が頑張ると、私の体はそれについてこられない。今回は、何が出るんだろう。どうせこのままでは冬に病院行きだ。最悪手術で完全失業者だ。その前に何かやってみるのも悪くない。

追伸。親に、リハビリスクワットの正しいやり方を聞いた。なんと、まず上体を前へぐーっと倒すことから始めるという。何てことだ。それは私はだめだ。私の腰が危なくなるのは、腰を曲げて力を入れる時が一番多いんだ。その格好だけは避けねばならない。もしやるとしても今ではなく、腰の筋肉が相当付いてからか、手術で圧迫物を取り去った後でなければいけない。残念だなあ。親を見て驚いたあのスクワットがいちばんやりたかったのに。人生は全部うまくは行かない。それでも夜に外を歩くことは続ける。

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