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現状記録(おとなの子守唄) [  VHSビデオ(補完計画)]

昔の録画をPC保存する行為がかなり愚かだというのは、私自身もわかっている。なぜ愚かか。その理由は2つある。

理由1。大抵のものは今ではデジタルリマスター化されるなどして高画質・高解像度で出回っている。私が苦労して劣悪VHS画像を少しでも良くしようと努力しても、巷では金さえあれば努力なしにVHSとは比較にならないほど美しい映像が手に入る。

理由2。巷にDVDソフトやブルーレイとして出回っていない録画はわずかにあるが、それらは平成29年のいま、思い出以外に何の価値もない。ただひたすら私個人の思い出として価値があるのみ。他人との会話の材料にもできず、それを持っていても社会的ステータスが上がるわけでもなく、金になるわけでもない。

たとえば、ゴリエ杯の断片が出てきた。私はそもそもゴリエ杯が何か知らず、たまたま録画した。それも断片的に残っているだけだ。いったいゴリエ杯とは何なのか。VHS録画をPC保存するついでに調べておこうと思い、ネット検索した。その時に、YouTubeやniconicoに私の録画よりもはるかに長いゴリエ杯動画を見つけた。これは上の「理由1」に近い。私が努力してPC保存しても、それより長い動画がネット上にある。私はいつも一抹の虚しさを感じながら作業している。

あるいは、おとなの子守唄(大昔のほう)をPC保存し直すことになった。私はおとなの子守唄もよく知らない。アダルトビデオの紹介などをする大人向けの深夜番組だったのはわかるが、私のVHSにはたった1回分の録画しかなく、しかも途中から始まるのでオープニングがわからない。一体どんなオープニングだったのだろう。どんなコーナーがあったのだろう。私はネット検索したら何か出てくると思った。ところが、ほとんど何も見つからなかった。同じタイトルで後年に別の番組が出来てしまい、そっちの情報が多いので、大昔のほうの情報を選別するのに苦労する。でもどうやら、大昔のほうの番組はGoogle検索のヒットが、テキスト情報が片手の指で数えられる程度の件数だ。(動画のヒットについては後述。)オープニングも、どんなコーナーがあったのかも、わからなかった。「混浴対談」「出前子守唄」と、VHS録画に残っているわずかなタイトルを打ち込むと、たまたま誰かの書き込みにその言葉が使われていて1件ずつヒットする。これでは、その他にどんなコーナーがあったかが全然調べられない。これは上の「理由2」だ。大昔のおとなの子守唄を知っている男は、今ではおじさんだ。今さらアダルトビデオ程度でいちいち興奮せず、興味もないおじさん達だ。だから今さらネットに書き込まない。それに私が今さらこの番組について詳しく知ったところで、何の利益にもならない。でも、ちょっと寂しい。昔のテレビ番組の思い出・懐かしさというのはあるはずだ。もっとネットに書き込みがあっても良かったのに。

私は、寂しさを感じながらも作業する。大きな努力が、わずかな結果を生む作業を。さっき書いたが、私のVHS録画ではおとなの子守唄が途中から始まる。どうやら前半は、パステルユーミの最終回に上書きされてしまったらしい。VHSビデオを上書きすると、その後の古い録画が現れる部分で画面がビビビビと乱れる。今日は、苦労してその部分を少しでも見られるようにした。作業の努力は大きかったが、結果はわずかだ。まずは見てもらおう。

元の状態


修正したもの


何が違うかというと、トラッキングが定まらない部分なので映像が上下する。その上下をできるだけ抑えた。1フレームずつ手作業で修正した。多くの部分はフィールドの奇数/偶数を選び直してましな方を選択したが、とくに映像がひどい所はクリップボード経由で画像として抜き出し、修正してから元に戻した。早送りみたいに見えるのは、早送りではない。上書きの後で古い録画が出てくる部分は、時としてこんなになってしまうのだ。

ところで、上の動画のコーナーの名前がわからない。人物写真の撮り方を教えるコーナーなのだが、ネット上に唯一奇跡的に見つかった動画「雪村春樹のプライベートフォト」とは人間が違う。