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女子大生(6) 鬼のパンツ [女子大生]

前から書いているように女子大生は面白い。先日教室でフニクリフニクラを聞かせた。そうしたら学生が「鬼のパンツはいいパンツ」と歌いだした。初めは何のことだかわからなかった。「行こう行こう火の山へ」じゃないの?と言ってみた。そうしたら「みんなではこう鬼のパンツ」と歌うのだそうだ。

以前には、クワイ河マーチを聞かせると学生は「サル ゴリラ チンパンジー」と歌いだしたものだ。

彼女達は大人と違って明るい。大人になると、身の回りに心配事が多すぎる。考えなきゃならない事も多すぎる。日本人として、職業人として、そして個人として。麻生内閣の先行き、サブプライムローン、物価高騰、大学の第三者評価、将来の保証のない人生。いっぽう女子大生から得られるものは、まったく別のものだ。話題が卑近でホッとできる。

彼女達が能天気なのかというと、そうではないと思う。あれは彼女達の生活スタイルなのだ。彼女達にも多くの悩みがある。物価高騰の中で生きている。家庭に悩みがある学生もいる。周囲に馴染めずに残念なことに姿を見せなくなる学生もいる。そして年をとると少なくなる悩み、恋愛の悩みはたくさん持っている。

とはいえ、別の一面もあると思う。彼女達はまだ若い。おじさんから見ると若すぎるほど若い。人として未熟なほどに若い。そういう年頃には、周囲の諸問題に接していながらも、どこかそれを受け流していて、実現可能かどうかわからないほどの理想を追っていることがある。そういう一面もまたあると思う。

私は馬鹿真面目な性格なので、周囲の諸問題に目が行ってしまうと顔まで暗くなる。そういう私にとっては、悩みがあっても生活スタイルとして明るさを装う彼女達から学ぶべきものがある。教室でのつきあいは普通1年間、長くても2年間だが、それを大事にしてゆきたいものだ。

ひょっとして、政治や経済や将来の保証のなさに不安になり、心配したところで何も変わらないのに日々心配し続けて生きるよりも、目の前の彼女達を大事にしてやることのほうが正しいんじゃないか?
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