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やばいが、やばい(カテゴリ:女子大生) [女子大生]

普段から高校生や大学生に接している人はとっくに気づいているでしょうが、そうでない方のために書きます。若者の使う日本語は色々と変化しますが、最近(2007年)の目立つ変化は「やばい」の使い方です。

あなたは「やばい」を、どんな時に使いますか。Yahoo!辞書には次のように載っています。

やば・い
危険や不都合な状況が予測されるさま。あぶない。「―・い商売」「連絡だけでもしておかないと―・いぞ」

これが従来の「やばい」です。でも、今どきの女子大生がこの意味で「やばい」と言うのを聞きません。彼女らにとって「やばい」は今の流行り言葉なのでよく口にしますが、たとえばこんな風になります。

あのケーキはヤバい。

毒入り? 違います。そういう意味ではありません。どうかなっちゃうほど好きなんです。尋常でないほど興味が湧くのです。

私が「やばい」に気づいたのは本年度の授業が始まってから、4月以降ですが、初めは意味がわからなくて困りました。今では日常的に耳にするので慣れました。

こういう意味の変化は昔からあるようで、有名どころでは「立待ちの月」の「たちまち」が現在では違う意味で使われていますね。もとは立って待つ間に出る月だったものが、さらに早く「すぐさま」の意味になりました。おそらく今の女子大生の場合、元の意味である「危険だ」「危ない」が「危険なほど興味をもってしまった」「ものすごく好きだ」という風に強調され変遷したのでしょう。

言葉が変わってゆくこと自体は時代の流れです。これを「今どきの若者は・・・」と嘆いた時点でその人は時の流れから取り残された老人というわけです。それでも私がちょっと気にしているのは、彼女たちは現在まだ主流である元の意味を知っているのだろうか?ということです。「やばい」を上の意味で使うのは若者だけですから、今の日本で人と話す時には基本的には「やばい商売」「連絡だけでもしておかないとヤバいぞ」の意味を知っておかなければいけません。もしもそっちを知らないで、自分たちの使う意味だけを知っているならば、それはヤバいでしょう。


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