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「1回だけ録画可能」を調べた(4) [手記さまざま]

今回はVHSビデオデッキと「1回だけ録画可能」の関係について2つの実験をした。「1回だけ録画可能」がアナログ機器には適用されないとはいえ、録画されるデータにはある種の細工がされてしまうことを確認する。

**** 実験A ****

1回だけ録画可能な番組を新DVDレコーダーでハードディスクに録画
これを再生。その再生映像出力をVHSビデオデッキに入力
ビデオテープを入れて録画ボタンを押す

結果予想:
録画側がアナログ機器だから、1回だけ録画可能なデータだろうとダビングできるはず。ちなみに録画側がDVDレコーダーならばダビング不可能。

実験結果:
予想のとおり、VHSビデオテープにはダビング可能だった。

**** 実験B ****

ダビングできたテープを再生。その再生映像出力を新DVDレコーダーに入力
新DVDレコーダーの録画ボタンを押す

結果予想:
VHSテープにダビングはできても、その映像信号にはコピーガード信号が含まれているはずだから、新DVDレコーダーはその信号を読み取って録画をさせないだろう。

実験結果:
予想のとおり、ダビングはできなかった。

**** 考察 ****

「1回だけ録画可能」な番組を一度ハードディスクに録画し、再生、アナログ信号として出力すると、その映像信号にはコピープロテクト信号が混ざって出力される。実はVHSビデオテープには映像だけでなく、このプロテクト信号も記録される。このプロテクト信号はVHSビデオデッキ内では何の効力もないが、ひとたびDVDレコーダー内に入ると作用する。

VHSビデオの形で持っている限りは何の症状もないので、自分の録ったものにプロテクト信号が含まれていることは忘れがちだ。しかし将来、VHSビデオの衰退などの理由からDVDやブルーレイディスクへ移して保存しなければならない時が来たならば、その時にダビング・保存ができずにショック!ということになる。

私個人の不安は何か、書いてみたい。これから先、何も考えずに色々な番組を録画してゆくと、ひとつのビデオテープにコピーフリーの録画(110でないスカパーなど)とコピープロテクトの録画(地デジ)が混ざるかもしれない。将来これを保存目的でブルーレイディスクに移そうとして最初うまく行ったので安心していたら、その後の録画は駄目だった。その後の録画はまたうまく行った。なんていう面倒が起きるはずだ。

博識な方ならば、某機械で信号を取ってしまえと言うだろう。でも、今どきの某機械は知らないけれども、昔の某機械を通すと何度試しても必ず同じ箇所にノイズが出る(ところがオリジナルテープにはノイズがない!)とか、明るさが極端に変わって調整不可能ということがあった。プロテクト信号が付加されても画質は劣化しないが、某機械を通すと劣化の可能性があるということだ。オリジナルの画質を重視するならば、今は信号つきで録画しておき、ダビングの必要に迫られた時点で某機械などの使用を考えるほうが利口かもしれない。そのメリット1、某機械も年々進歩している。将来的にはさらに性能が向上するだろう。メリット2、1回だけ録画可能という制限は厳しすぎるのでは?という議論もあるそうだ。将来的に「数回まで録画可能」に変更される可能性も少しはある。もしそうなったら、某機械を通す必要がなくなる。

信号つきで録画しておくならば、さっき書いたように、ひとつのテープ内に信号つき録画部分と信号なし録画部分が混在する可能性が出てくる。全部まとめて某機械を通せばいいというご意見もあるだろうが、私は以前に某機械にノイズや明るさの問題を見たので、通さなくていいものはできれば通さないで済ませたい。だから、これから先、地デジ番組の録画テープとスカパー(110でないほう)の録画テープを別個にしようかと思っている。保存目的でブルーレイなどに移さねばならなくなったら、地デジのテープだけ何とかする、というわけだ。


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コメント 1

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blueclouds

コメント欄にて失礼。記事本体で地デジが「数回まで録画可能」になる可能性について書きましたが、ついに「ダビング10」が始まりますね。思ったより早かった。しかも今どきの機械はデジタル放送受信時に自動的に更新プログラムも受信してダビング10になるとのこと。だからバージョンアップCDを入手する必要がない。こういう所はデジタル放送の強みですね。
by blueclouds (2008-06-25 08:49) 

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