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ハイビジョンの普及状況について考えた [手記さまざま]

テレビ関係でハイビジョン、ハイビジョンと聞くので、私はてっきり全ての面でハイビジョンが主流になりつつあるんだと思っていました。いや、非常に近い将来にそうなるのは確かでしょうが、これを書いている現在(2007年3-4月)は録画関係のほうがいまひとつ(ハイビジョンに)追いついていないようですね。

テレビ番組を録画する方法として現在主流のメディアはDVD。細かく言えば-R,+R,-RW,+RW,-RAMがあるそうで。これらはいずれも、ハイビジョン画質をそのまま記録するのが難しいみたい。つまり、いくつかのメーカーのDVDレコーダーの説明書を参照してみたら、いずれもDVDにハイビジョン画質は録画できないとなっていました。DVDに録画する時点で従来画質に落ちてしまいます。

市販のレコーダーでハイビジョンが録画できるメディアは、ハードディスクやブルーレイディスクなど。DVDよりも大容量のメディアが必要ということでしょう。

ブルーレイディスクのレコーダーはもちろん沢山売られていますが、まだ(これを書いている現在)主流はDVDのほうです。パソコンのほうも見てみましたが、標準装備のドライブはDVD。ブルーレイレコーダーは増設機器として買えますが、まだ「大多数のユーザーが買う」までには至っていません。

ではハードディスクのほうはどうか。こちらはすでに普及しています。DVDレコーダーにハードディスクも付いているというのが、とても多く見られます。ところがハードディスクにはちょびっと問題があります。ハードディスクは、一般的には取り外し可能なメディアではありません。取り外し可能なメディア(DVDやブルーレイなど)ならば新しく買い足していくらでも録画できますが、ハードディスクは今ある容量の範囲内で録画できる、というのが普通です。いくらハードディスクの容量が大きいといっても、ここに毎日どんどん録画して行ったらいつかは一杯になります。だから不必要になった録画は消してゆくのですが、でも、HDD付きDVDレコーダーの場合、ハイビジョン録画できるのはこのハードディスクだけです。DVDにコピー(実際には移動)したら画質が落ちます。つまりハイビジョン録画には量的な限界があります。

あと、解説書ではよく「ハードディスクは一時的な保管場所」と書かれています。大事な録画はDVDに保存しましょう、と。(万一のクラッシュを考慮しているのかもしれない。)でも、DVDに移したらハイビジョン映像じゃなくなっちゃうんですよね。つまり、HDD付きDVDレコーダーは宣伝では「ハイビジョン録り」を売りにしているのに、実際にはハイビジョンでないDVDへの保存を勧めるという、ちょっとした矛盾が生じています。この矛盾が解消するのは、ブルーレイディスクレコーダーか。ハイビジョンという観点からすれば、HDD付きDVDレコーダーはいくぶん中途半端な過渡的な商品に位置づけられるのかもしれません。ハイビジョン完全対応とは言えないから。

結局ハイビジョンは、「見る」ほうでは確実に主流になりつつあり、「録る」ほうではいまひとつそれに追いついていない、と思えます。将来ブルーレイディスクがDVDのシェアを凌いだ時点で、見る・録るともにハイビジョンが普及したと言えるでしょう。


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