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空回りする足掻き [手記さまざま4]

最近書いている記事内容の続き。PC-98もレコードプレーヤーも、店に買い取ってもらう道は断たれた。それで不用品回収に回すしかないというのが、前回までの話。基本的には、今もそれが最有力だ。ただ、私としてはあまりに残念な結果なので、せめてレコードプレーヤーだけでも他に道はないかと、つい考えを巡らしてしまう。

ネットで物品を売買するという、私には縁遠いシステムがある。縁遠いから、私は詳しいことを何も知らない。調べてみた。ヤフオクというのがある。メルカリというのもあるが、これは女性がよく利用するそうで、バッグなどの売買に適しているに違いない。レコードプレーヤーという感じではない。

ヤフオクの利用のしかたを調べてみた。

料金が安い「おてがる配送」は、荷物を取りに来てもらえない。郵便局かローソンへ持って行かねばならない。私の場合、バッグや小物でなくレコードプレーヤーなので、集荷が必要だ。

すでにSL-1700を出品している人がいるかどうか調べてみた。複数いる。ただしジャンク品も含む。出品者の主観により評価の記述が決まり、時には二つの出品を比べた時に、写真の見た目が悪い方が状態の記述が良い。なるほど、色々学んだ。SL-1700を出品しても落札者が出るかどうかは何ともわからない、ということも学んだ。

私は学び続けるうちに、止まらなくなった。自分のレコードプレーヤーを救えるかもしれないという思いが後押しし、ヤフオクや発送方法のことばかり調べて時が過ぎた。これはいけない。前の記事にも書いたが、私は転居を控えて時間がない。今日はこの記事を書いて、強制的に自分を終わらせる。

それに、さっきも書いたが、私が頑張っても空回りし、落札されない可能性は高い。まだある。私はつい、自分のプレーヤーの良いことばかりを考えている。まだ動く。長年埃よけをかけて保存した。付属品が揃っている。でも他人を巻き込んで売買するには、悪いことのほうを認識すべきだ。子供の頃に若気の至りでダストカバーに傷を付けた。いつのまにか、ダストカバーの四隅にある小さなゴム足のひとつがなくなっていた。前回の動作チェックでは動いたが、なにせ古い機械だから、いつまで動くかは、もう自分の機械を信じるしかない。それを人様に売るリスクを背負い、時間が惜しい今、出品するというのか。私は頭を冷やしてから出直すべきだ。