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スキャン日記 色調一括補正と、それも不可能な真っ赤 [手記さまざま3]

今回の本のスキャンは、赤いページを除いて領域誤認識がなく、順調に進んだ。この本は各ページの上辺近くに水平に飾り線が引いてある。スキャンを少し進めた時、見開き右ページの飾り線が少し右上がりになっているのに気づいた。再スキャンしたがどうしても右上がりが直らない。その時に考えてみた。本の開き方がV字になっていたら、左ページが水平で右ページが右上がりということもあるだろう。それで、右ページの押さえ方を変え、ページの上側のほうをさらに開き気味にしてみた。左ページのほうは今のままで飾り線が水平なのだから、ページの押さえ方を変えない。パソコンのディスプレイにスキャナのカメラから見た映像が写るので、それを見て左右ページの飾り線が水平になるように右ページの開き方を調節した。ページは湾曲しているのでディスプレイに写る飾り線も湾曲するが、湾曲で弓なりに上がった部分は無視して飾り線の端を左ページの線と水平になるようにした。

この本のスキャンには大問題がひとつあった。カラー写真が多数あるが、それら全てが、つまりスキャン画像全てが赤っぽくなった。このスキャナは赤に近い色の色調が変わってしまう。しかし付属のソフトウェアには色調補正が付いていない。「品質」にある項目はコントラスト、シャープネス、厚さ(明るさの間違い?)だけだ。パソコンにRalphaというフリーソフトが入っていた。画像の一括変換をするソフトだ。フォルダを読み込み、とくにオリジナルの色に近似させたいページを選択し、最初はColorAdjustのHueを試したが、調整しきれなかった。そこでToneCurveを試した。ChannelをRにし、たまたまいじった設定で茶色がかなりうまく出た。そのままでは全体が明るすぎたのでChannelをRGBにし、初めはグラフを直線のまま右端を下げて暗くした。しかしその設定で表紙を見ると、真っ白の表紙が少し青みがかっていた。そこでRGBグラフの右端は元のままとし、表紙が白く見える範囲で暗くなるカーブを模索した。結果として、最初にRGBグラフの右端を下げた時よりは明るくなったが、これで妥協した。数あるページの中には何をどう誤認識したのか、調整不可能なほど真っ赤になったものが少しあった。RalphaのToneCurveでも調整できなかったので再スキャンしたが、付属ソフトウェアの画面ですでに真っ赤でどうにもならなかった。


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