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小説か。ラジオドラマか。 [  大捜索願(補完計画)]

私のカセットテープに何かの朗読が入っている。何の朗読だろう。世に小説の類いは星の数ほどあるし、そもそも私は小説というものをほとんど知らない。これはまさにお手上げだ。

「その上からは本州側と九州側の両方が一望のもとに眺められた。関門海峡は潮の流れが速い。九州側の海峡には潮に巻き込まれて暗礁に乗り上げたまま海中に横たわっている貨物船のマストや煙突が見えたりした。その周囲を今もって速い潮が流れている。落日に煙突の轟々と音をたてて潮は渦巻いていた。」

私はこの文章の各部を検索文字列にしてネット検索してみた。日を改めてまた検索してみた。でも見つからなかった。それは仕方がないかもしれない。小説の全文がネット上にあるわけではない。運よく誰かが引用していればヒットするという頼りなさだ。

次に私は国立国会図書館のHPに教えられて、「青空文庫」のサイト内検索を試した。「なるほどその手があったか!」と思った。これは有望だったが、結果は、見つからなかった。

同じく国立国会図書館のHPに教えられて、国立情報学研究所の検索を試してみた。でも「一致検索」は該当する情報がなく、「連想検索」は連想の範囲が広すぎて使えなかった。

もしもこれがラジオドラマならば、このドラマのために書き下ろされた話の可能性もある。もしそうなら、これを記録しているデータベースは国会図書館でも青空文庫でもなく、人々の記憶だ。

そういうわけで、このカセット音声は私の調査と並行して公開捜査も行うしかないと思えた。もしも何か心当たりがあったら、コメント欄で教えていだだきたい。

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