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個人的仏教探索 (1) [個人的仏教探索]

個人的仏教探索 (1)

私は仏教徒であり、仏教徒でない。

一面では私は仏教を信じている。大学生時代に友人が集まって話すうちに、私以外の仲間は「なんで宗教なんか信じるのかわからない」「うんうん」と話し合い、私が一人で信教を否定されて傷つけられていた。

他の面では私は入信していない。仏教に入信するには三宝に帰依する必要があるが、私は人間という存在を崇めないので、僧に帰依することができない。私自身人間であり、私は私よりも社会的に立派な人間が数えきれないほどいることも認める。でも帰依はできない。

だから私は、特定の宗派や教団に入るのにも慎重だ。宗派は人間が作ったもので、新しい宗派が出来たというのは人間が自分の勝手な考えでそれ以前の信仰のありかたを否定した結果だ。人間はある意味勝手な生き物だ。だから色々な宗派が当たり前に出来た。さてそれではどうする。ブッダの教えに最も近い原始仏教がおおもとであるがゆえに一番正しいと考えるのか、それとも全部の宗派にそれなりの意義があると考えるのか。こんな根本的な部分からして、私にとっては問題山積だ。

そこで仏教探索と称して色々考えてみることにした。「仏教研究」と言うほど立派なことはできない。だから個人として「探索」する。

ところで、ある本によると帰依僧というのは菩薩への帰依と考えても良いそうだ。それなら私は仏教徒と言えるだろう。でもピンと来ない。僧とかサンガとか聞くと、やはり宗教団体のことだと思うのだが。大乗仏教で菩薩というと、むしろ仏に近い「準仏」のイメージがないか? 僧でもサンガでもないと思うのだが。
(つづく)
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