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バレーボールとボウリングのドラマ、カヴァー版に翻弄されつつ作業中 [  カセットテープ(補完計画)]

私は今日もカセットテープ補完作業を頑張っている。相変わらず主題歌特集の続きだ。ところがここで、足踏み状態となった。どういうことかというと、私のカセットテープの音声とネット上の音声が合わない。キーが違う。テープのピッチはすでに調整済みだ。これ以前の曲はピッチが合っている。そして同じラジオ番組の録音の続きだから、次の曲のピッチも合っているのは間違いない。

ウィキペディアで事情がわかった。「サインはV」のOPはオリジナル版の他に富田智子とウインドーズによるカヴァー版が出ている。そして、TBSラジオの「ザ・ヒットパレードスペシャル 小川哲哉の歌謡曲で全力投球!」では、鐘の鳴る丘から宇宙戦艦ヤマトまでを2時間45分かけて放送するというこだわりを見せているというのに、こともあろうにカヴァー版を放送していたのだ。

「美しきチャレンジャー」のほうは、さらに厄介だ。これもラジオでは(つまり私のカセット録音では)オリジナル版を放送していないが、ウィキペディアによると「レコードは競作で新藤恵美版、藤田淑子版、中村晃子版、堀江美都子版、富田智子版、五十嵐洋子版他がある」。これだけでも多すぎるのに、最後に「他」って書いてある。他にもあるということだ。私は精力的にネット検索した。カセットテープに入っている曲はどれも愛してやると決めたのだ。ドラマで使われているオリジナルの新藤恵美版はもちろん、力強い中村晃子版、若々しい堀江美都子版、そして富田智子版、五十嵐洋子版もネット上にあった。ウィキペディアに名前が出ている中で見つからなかったのは藤田淑子版だけだ。藤田淑子ってずいぶん聞き覚えのある名前だと思ったが、ねえムーミンこっち向いての人か。そりゃ知ってるはずだ。でもその藤田淑子版だけは見つからなかった。さて、この中に私のカセットテープに録音されているものがあるかと聴き比べた。上記のとおりカセット録音のピッチはすでに合わせてあるので、まずはキーが同じものを探し出し、それから歌手の声や歌い方を聴き比べた。その結果、一致するものはなかった。では藤田淑子版なのか。でも、ねえムーミンこっち向いての声とは思えない。そうなると、いちばん厄介なケース、「他」の中の誰かなのか。

でも私はこの作業をもう何年もやっている。私の作業の勘が何かを訴えていた。ネット上の音声は、必ずしもピッチが正しいとは限らない。とくに元がレコードやカセットテープのようなアナログメディアの場合は、まず疑ってかかるほうが良い。これはUP主さんが悪いのではない。アナログとはそういうメディアなのだ。

それで私はもう一度聴き比べをやり直した。今度はキーが同じかどうかは関係なく、歌手の歌い方だけを比べた。すると、全然キーの違う富田智子版の歌い方がすごく似ている。私は「富田智子 美しきチャレンジャー」のネット検索をやり直した。今までは動画共有サイトを目当てにしていたので動画ばかりを検索したが、今度は動画以外を注意した。すると幸運なことに、セコハンレコードのネットショップが富田智子のシングル「美しきチャレンジャー」を売り、その試聴mp3を提供していた。これを聴いてみると、先に聴いていた動画共有サイトの富田智子版とはまったくキーが違った。どうやらこれがカセットテープに録音されているものらしい。聴いた感じだけでなく、もうひとつ根拠がある。先ほど「サインはV」のOPがオリジナルでなく富田智子とウインドーズによるカヴァー版だったと書いた。そのレコードの発売元が東芝。そして富田智子版「美しきチャレンジャー」の発売元も東芝。つまりラジオ番組のスポンサーの関係で東芝版を使うしかなかったのではないかと私は推測する。


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