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また膿が出た [歯茎におでき]

半年前の定期検診の時、歯石を取ってもらった歯科衛生士さんから、下の両犬歯の辺りだけ出血が多かったのでペンタイプのブラシ(プラウト)で磨くといい、とアドバイスを受けた。右犬歯はそんなでもないと思ったが左犬歯の所は確かに血が出やすかった。そして半年が過ぎたが、左犬歯の所は今でもブラッシングを念入りにすると血が出る。これがどうしてかわからなかった。

私の今までの経験では、歯石を取ると歯茎は健康になった。歯石を取っても、毎日歯を磨いても血が出るというのが不思議でならなかった。私の持論では、何か悪い原因があるから歯茎が不健康になるはずだった。

また定期検診の日が来たので、先生に出血の事を相談しようと思った。そして今日、試しに歯茎を押してみるとわずかに白いものがにじみ出た。私はそれを知っているつもりだ。以前に「歯茎におでき」というテーマの所で書いた。これは膿だ。

場所は、左犬歯のひとつ奥、以前に歯茎から膿が出て歯根治療をしてもらった所だ。嫌な符合だ。とはいえ、何か原因があるから歯茎が不健康になったのだと実証できた。今日の膿が以前の歯根治療の件の続きなのか、それとも同じ場所が歯根と関係なく歯槽膿漏になったのか。ここから先は先生に任せよう。

さて診察を受けると、歯肉炎だそうだ。薬を付けてもらって歯ブラシの使い方を教わって帰った。しかし私は今でも「嫌な符合だ」という不安をぬぐい切れない。一度に出る膿の量はわずか(にじみ出る程度)だが、時間をおいてからまた歯茎を押すとまた出る。本当に、歯根は関係していないのだろうか。かつての歯根治療前の、自分で薬を塗っても塗っても膿が出るという嫌な思い出が、今の現実とオーバーラップする。

あと、小さな虫歯があるということで治療した。私はこういう時、直前に自分で気づいていたものかどうかをチェックすることにしている。歯を守るのは、歯医者さんではなく、自分だと考えておいたほうがいい。歯茎に隠れた歯石だけは自分ではどうしようもないが、それ以外の汚れ除去は毎日の自分の行動によって行わなければならない。今回治療した場所は、直前に私が気づいていた場所だった。ずっと前から黒かったかもしれない。そこまでわかればひとまず良い。大事なのは、歯医者さんに指摘される前に自分で気づくということだ。もしこれができれば、私は自分の歯に関しては歯医者さんと同じ観察眼をもつことが出来たことになる。もちろんデンタルミラーは必需品だ。

こんな事も思う。私は時々、考え違いをする。私の歯はひしめきあって生えているから、ブラシが届かない場所がある。そういう時、「どうしても掃除できない場所なら仕方がないので、ここは放置してもいいのかな」と根拠もないのに何となく考えてしまい、放置することがあった。すると虫歯になる。考え方がまるで逆だった。自分の口腔内の至る所をデンタルミラーで見るうちに、「なんだかここはブラシが当たらない死角だ」と思ったら、次のように思い直さなければいけない。「ブラシが当たらない場所は、いつか必ず虫歯になる。何としてもブラシを当て、『死角ゼロ』にしなければならない。」歯ブラシで駄目ならフロスで、歯間ブラシで、それでも駄目なら市販器具のブラシ部分を自分の歯の隙間に合わせて切り詰めた、自分専用器具で。

今回も、膿の出た所のブラッシングで私はまた危うく考え違いをする所だった。教わってきたブラッシング方法は、毛先を歯や歯茎に直角に当てるのでなく、歯周ポケットに毛先が入るように毛先を歯茎に向けてブラッシングするというものだ。私は以前にたくさんの歯ブラシを試して、毛先が細く加工されていてこういうブラッシングに合う歯ブラシを知っていたし持っていた。植毛部がとりわけ小さいものを選んで例の歯茎に当ててみた。植毛部自体が邪魔して、毛先が歯周ポケットに当たっているのかいないのか、さっぱり見えない。その時こう思った。「ああ駄目だ。この歯ブラシで駄目なら他のどの歯ブラシでも駄目だから、やっぱり普通にブラッシングするだけでいいのかな。」どうして私の脳ミソはこうやって、楽な方へ楽な方へと自分を導いてしまうんだろう。正解はこうだ。「今の磨き方を続ければ歯茎は必ず悪化する。何としても歯周ポケットに毛先が入るように当てなければならない。」

例の「嫌な符合」は相変わらず頭にあるが、とにかく指示された事を守るのが先だ。そして様子を見よう。

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