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配当金支払明細書はどう使うべきでしょう? [手記さまざま]

株取引の基礎は投資信託よりもよっぽど単純だ。安い時に買い、高くなったら売る。もちろん世の中は先がわからないので、最高のタイミングで売買できる人など滅多にいないのだが。それはともかく、売買とは違って税金関係は私にはとても難しく思える。私の失敗談は、株を始めた頃にまで遡る。源泉徴収にするか、自分で確定申告するか。ある証券会社の社員に聞いたら、「どちらでも結果は同じです」と言われた。だから、非常勤講師職でどうせ自分で確定申告しなければならない私は、全部自分でやったほうが社会勉強にもなると思い、自分で確定申告することにした。それから数年、まだリーマンショックは来ない頃、私は数年勉強したおかげで売買が少しは上手くなり、本来本職であるはずの非常勤講師職よりも高い収入を得た。いや、講師職が少子化のためにどんどんコマ数を減らされてゆき、異常な低年収になったことのほうに問題があるのだが。とにかく、私は収入を得て一時的に喜んだ。ところが翌年、国民健康保険の請求が異常な高額になった。私はぶったまげた。そして調べた。源泉徴収にすると、その分は国民健康保険に反映しない。確定申告すると、それは国民健康保険に反映する。あの証券会社の社員は、ろくに知りもしないくせに適当なことを喋りやがったのだ。しかしこの場合、その言葉を鵜呑みにした私に最終的な落ち度がある。たとえ裁判に持ち込んでもこれではとても勝てない。そこで一言。

他人の言葉は鵜呑みにするな。とくに金が絡んでいる時は。

さて、今年「配当金支払明細書」というものが郵送されてきた。少しだけ。つまり、不況から全然立ち直っていない2009年、そもそも無配という会社が当たり前に存在する。無配だと明細書は来るはずもない。おっと話が逸れた。問題は、この明細書をどう使うかということだ。もちろん使うとなれば確定申告に決まっている。でも上に書いたように、確定申告したものは国保などにも反映すると私は学んだ。良いことばかりではないだろう。ここの所をどう判断したらいいのか、私はまた学ばなければならない。というか難しくて困る。

インターネット上に「配当金で取られた税金を取り返したい」という書き込みがあった。株を売って得た利益は分離課税とか言って別扱いだったが、配当金はそうではないのか。まあとにかくこれが第1の申告理由だ。次。同じくネット上に「今年から譲渡損失と配当金の相殺が可能」という記述があった。これは郵送物でも確認済みだ。これが第2の申告理由だろう。ところで、上にも書いた私の人生経験から一番気になるネット上の記述は、「配当控除を受ける場合だけ、配当額に記載した金額が健康保険料・住民税等を算出するための所得額に加算され(?)、結局、確定申告時に納税額が減ったメリットはあまり無い」のでは、というものだ。

配当金は確定申告し、その配当の出所である会社の株を譲渡して得た利益は申告しないというのはアリなのか、ナシなのか。「確定申告不要の対象とするものは、銘柄ごとに、かつ支払いを受ける配当等ごとに選択できます」だそうだ。でもあなたはこれを鵜呑みにせずに、自分で裏を取らなければならない。さっき書いたように「他人の言葉は鵜呑みにするな。とくに金が絡んでいる時は。」

最後に付け加えるならば、この不況2009年の確定申告で配当金を確定申告しようがしまいが、たいした違いはない。
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