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歯茎におでき(19) かぶせる1 [歯茎におでき]

今日はまず以前の歯根治療時に歯にはめた金属のベルトを外すことから始まった。私は、上からはめたものはどうにかしてスッポーンと上へ抜けるのではないかと思っていたが、ドリルで削って取った。もちろん私はタオルで目隠しされているので音で認識するしかない。これに結構時間がかかった。
ゆすいでくださいと言われて口をゆすぐと、何回ゆすいでも茶色い水が出た。赤サビ臭みたいな臭いもした。金属ベルトの内側の汚れか?
次に何かしたが、目が見えないのでよくわからない。ピッと音がしたり何かを歯に当てるような様子があった。
それから歯を削った。これも結構時間がかかったので、私はてっきりもうひとつ奥の歯のアマルガムも一緒に削っていると思い込んでいた。
それから「仮歯(かりば)を作るための歯型」を取り、さてどうするかと思ったら鏡を渡された。これから仮歯を作るのに1時間ほどかかるので、一度帰宅するか待合室で待っていてくださいと言う。時計を見ると、呼ばれて治療室に入ってから30分以上、ひょっとすると40分が経っていた。
待合室に来て改めて鏡を見ると、歯根治療した歯の金属ベルトがない。久しぶりに見た阿蘇山中岳噴火口のような自分の歯は、ひょっとすると外側をもう一回り削ったかもしれないように見えた。頂上の噴火口に詰めてあったオレンジ色の石膏状のもののかわりに、白い詰め物が見える。歯と歯茎の境目にぐるりと血がにじんでいる。金属のベルトを取る時の傷か、その後削った時か。いずれにせよ歯茎は手足の皮膚と違って簡単に血が出るものだ。これは何でもない。ところで、ひとつ奥の歯はまだ全然触っていない。歯根治療した歯一本にあれだけ時間がかかったということか。

仮歯が出来て名前を呼ばれたのは1時間よりずいぶん早かった。仮歯を入れてもらってもまだあれから1時間経っていなかった。
仮歯を入れる時、仮歯が高くないですか等聞かれるが、こういう経験が初めての私にはどういうのが高いのか低いのかわからない。
やること自体は仮詰めと同様のようだ。ただ女性は、ほっぺたを噛むようだったら仮歯の形を変えると言っていた。歯に埋もれたように取り付ける詰め物の金属に比べると、やはり気にすることは多いのだろう。
仮歯は白色で、まんじゅうのようなのっぺりした形をしている。さすがに形まで本物の歯に似せてはくれない。それはいいのだが、金属のベルトと同様に歯茎との境目までをぴったり覆っている。私はこれが嫌だ。なぜなら歯と歯茎の境目をブラッシングできないからだ。だから、ずっと使う被せ物は歯の途中までのものだといいとずっと思っている。また、金属のベルトにせよ今回の仮歯にせよ、隣の歯との間に隙間を作らないように形成してあるのがわかる。金属ベルトは歯を固定するため、仮歯はひょっとすると強度の問題かもしれない。ただ、隣の歯との間は少し空いていてくれるとブラッシングがとても楽なのだ。歯が阿蘇山中岳噴火口のように削られ、まだ金属ベルトは付いてなかった時、歯の掃除がとても楽で気に入っていた。金属ベルトが取れてやっとあの状態になると思っていたのに、また同じだ。さて今後はどうなるだろう。次回は二週間後。


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