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歯茎におでき(16) 根管治療5 [歯茎におでき]

(歯茎におでき(15)から続く)
12月6日。根管治療5回目。待合室で呼ばれたのが5時45分、待合室に帰ってきたのが6時45分。今日のゴム膜を付ける係は新米さんだった。最初は金具が下すぎて歯茎に当たった。新米さんは「痛かったですね、ごめんなさい」と言っていたが、実は痛くなかった。歯茎の表面は痛覚が鈍いのだ。それからもう一度失敗して金具が外れた。職業は違えど新米の頃の気持ちはよくわかる。みんなこうして慣れてゆく。こうなったら全面的に協力しよう。というわけで私はひときわ大きく口を開ける。三度目の正直で金具が付いたが、やたらとソフトに感じた。今までは付ける直前に必ず圧迫感があったのに。その後の作業もたどたどしかった。がんばれ。そして先生登場。治療の最初は今までと同じだったが、途中からどうも何をやっているのかわからなくなった。グリグリとかゴシゴシという感触がない。あっちへ行ったりこっちで何かやったり、色々しているが一体何なのか。でもインターネットであらかじめ調べておいたところでは、根管に詰め物を詰めているに違いない。その後、局部レントゲンを撮り、それからまた何をやっているのか不明なことが続いた。ごくたまに歯茎の奥にムズムズッと当たる感触がして体がピクッとしてしまい恥ずかしい。詰め物の先が歯茎の奥に届いたのだろう。詰めるだけでなく何か色々やっていたが、何とも説明のしようがない。最後はまた歯の穴をふさいで終わった。先生から説明があった。これ以上できないほど丁寧にやったという。レントゲンを見ると、細い線が確かに歯根の先まで届いている。これは「ガッターパーチャという昔から使っているゴムみたいなもの」だそうだ。インターネットで調べた時にはこのガッターパーチャは熱またはユーカリ油でどうのこうのと書いてあり、ネット上に「治療の時に熱かった」という患者の書き込みがあったが、私は熱くなかった。上述のとおり、ほとんど何が何だかわからないうちに終わった。先生は今回のレントゲン写真を、以前に歯根の長さを測った時の写真と並べて置いた。どっちがどっちだかわからないほど同じに見える。なんで以前のレントゲン写真を持ってきたのか、その時はわからなかったが、後から考えるに、歯根の長さを測った時と同じ深さまでガッターパーチャを入れたことを確認させたかったのかもしれない。これで歯根治療が終わり、次回からは普通の治療に戻ると言われた。治療の椅子も奥の個室から手前のいくつも並んでいるほうへ変更だそうだ。詰めたばかりだから二、三日は疼くことがあるかもしれないと言われたが、今のところそんなことはない。何かの加減でたまに歯茎の奥に何か触ったような気がするだけだ。


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