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第四の生き甲斐を探します148 [手記さまざま5]

前回の続き。私は画質の悪いVHSビデオ版の外国映画について、DVD版を買う気になったという話。ところがコードネームOAとコードネームJ、両方の映画に問題がある。

OAのほうは、それでもとにかくまだ売っていた。日本のアマゾンで買える。三千円台のヨーロッパ盤と、千円台のアメリカ盤がある。あんなローカルな映画をアメリカで売っていたのはビックリだが、とにかくある。で、どちらを買うかで悩んだ。

値段だけで決められないのがDVDというメディアだ。DVDにはリージョンと映像信号規格の問題がある。ヨーロッパのDVDはリージョン2で、これは日本と同じだ。つまりリージョン番号にかんしては問題ない。ところが映像信号規格がPALだ。走査線数もフレームレートも日本の規格とは違う。その結果、日本の普通の再生機器では再生できない。でもパソコンでなら再生できる。

アメリカのDVDは映像信号規格がNTSCで、日本と同じだ。映像信号規格にかんしては問題ない。ところがリージョンが1だ。だから日本の普通の再生機器で再生しようとすると、リージョン番号ではじかれる。パソコンのソフトウェアDVDプレーヤーには(私がもっているソフトの場合)リージョン番号を変更する機能が付いているが、変更回数に上限がある。初回は視聴できても次は見られないという情けない結果になる。聞いた話だと世の中にはリージョンフリーのソフトウェアDVDプレーヤーもあるそうなので、そういうものを探さねばなるまい。

他にも、PAL/NTSCには未確認の長所短所がある。PALでは、フレームレートから考えて映画がテレシネされていないのではないか。PALとNTSCの間でコンバートして製品化した場合、フレームレートの変化が映像の長さと音声のピッチに影響を及ぼすのではないか。映像の長さは、昔ある映画を日本版とヨーロッパ版のVHSビデオで手に入れて語学の勉強をしようとした時に、同じ映画なのにヨーロッパ版のほうが再生時間が短かった。だからDVDでも同様のことがあり得るかと思っている。音声のピッチは、日本のドラマがヨーロッパでDVDになったものを手に入れた時、主題歌のピッチが聞き慣れたのと違ってびっくりしたことがあった。どちらもただ一度ずつの体験だから、たまたま私が出会ったメディアがそういう事情だった可能性もある。