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我がカセット録音はおニャン子出現と共に終わりぬ [  カセットテープ(補完計画)]

私のカセットテープ録音は、おニャン子の出現と共に終わった。

私が録音にいちばん凝っていたのは1982年ごろで、その時に録音した歌謡曲はいわゆる「82年組」を中心に、それ以前から活動していた歌手も含む。83年まではその勢いで、今のオタク言葉で言えば私は「萌え」続けていた。

84年には、なぜかそれまでほどカセット録音していない。ネットで調べてみると、今でも記憶に残っている84年の歌は結構ある。それなのに録音はしていない。アイドル曲に萌えることに飽きたのだろうか、それともアイドル曲に変化があったのだろうか。それは情報不足でわからない。

84年ごろにはむしろ、自分がカセットテープを持つ前の歌謡曲を集めることが多くなった。山本リンダとか、浅田美代子とか、麻丘めぐみとか。とはいえ当時出た歌謡曲も少しは録音した。おかわりシスターズの歌がカセットに入っているが、新しい曲の録音はそれが最後だと思う。

数十年を経た今も覚えているが、ある時テレビでおニャン子クラブが「セーラー服を脱がさないで」を歌っていた。それを見て、私はアイドルのありかたが変わったことを実感し、自分の時代が終わったことも実感した。

それからは、私は音楽ではなく映像を保存する、つまりVHSビデオテープに凝るようになった。

現在、私の「最後のカセットテープ補完計画」は1982年の録音分を作業中だ。カセットの片面に何日もかかるから、まだ何ヵ月も楽しめる。



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