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歯根治療(2) [歯茎におでき]

2回目の治療はまだだ。前回(1)の記事で初回治療から書き始めてしまったから、治療前の記録を書いていない。そこで今回は、歯根治療前のことを書いておきたい。

本当に歯根が悪くておできができているのか。歯茎におできができたからといって歯根治療の必要があるのか。歯科医院には、これがちゃんとわかる機器がある。私は治療される側なので、その機器が自分の目の近くに来た時は上向いて口を開けているから、どんな形状かは見たことがない。医者は歯科衛生士にイーなんとかと言っているが、私の気が動転しているせいで何度聞いても聞き逃がしてよく聞こえない。イーはひょっとしてelectricのEかもしれない。電気がピリッとくるやつだから。これを歯に当てて医者がスイッチを入れるか何かすると、歯に神経があればピリッとくる。神経が壊死している歯は何も感じない。おできができた歯茎のすぐ近くの歯がピリッとこなければ、医者は歯根治療を考えるに違いない。でも今回わかったのは、このイーなんとかはさらに優れモノだということだ。今回の私のおできは、6番目の歯と7番目の歯の間の歯茎にできた。どちらかといえば7番目の歯に近い場所だ。どちちらの歯にも虫歯治療をした時の金属があるが、6番目のほうは私がスニッカーズを噛んだら外れてしまったので、後から金属を作り直した。虫歯が進行しているならむしろ治療が古い7番目が怪しい。おできの位置も7番目に近い。私はそう思っていた。ところが例のイーなんとかを使うと、ピリッとこないのは6番目のほうだった。このイーなんとかで調べると、たとえおできと歯が少し離れていたとしても、治療すべき歯がちゃんとわかる。

では6番目の歯が虫歯になっていたのかというと、今回はそうでない気がする。歯の神経が壊死する原因は虫歯だけではない。今回の私は、職場からリストラを宣告されて苦しんでいた。正月休みには、もうじき職場から見放されるという不安で頭がどうかしてしまい、正しくものを考えられなくなり、酒浸りになり、寝ても起きても不安に襲われるので就寝時にはひどい食いしばりをした。起きたら顎が変なほどの食いしばりを毎晩やったが、そうやってどこかに不安をぶつけないと生きてゆけなかった。そのツケが、少し経ってから現れた。最初は知覚過敏かと思った。そのうちに、ものを食べると激痛が走るようになった。だからそちらの歯ではものを噛まないようにした。その時はまだ、噛まなければ痛みはなかったが、さらに日にちが経つと夜中に何もしないのに突然歯が痛みだした。これが2晩続いた。どうしてしまったのかと思ったが、この2晩の後、痛みは襲ってこなくなった。ものを噛んでも痛くない。私は治ったんだと思った。それからさらに日にちが経ち、ある日歯茎におできができた。

今日はあと2つ書きたい。

歯根治療が決まっていなければ、歯医者は歯茎に麻酔液をかけておできを掻き取る治療をする。ところがいったん歯根治療が決まると、もうおできは掻き取らない。おできはそのままに、(前回の記事に書いた)歯に大穴をあける治療にとりかかる。私は個人的に思うが、この残されたおできが良い判断材料になる。神経の壊死が原因でおできができたなら、歯に大穴をあけてから日にちが経つうちにおできが少しずつ小さくなる。おできがいつごろなくなるかは個人差や症状による差があるだろう。一例として、私の(今回のでなく)1回目の歯根治療では、大穴を開けてから5日後になくなったと当時メモしている。でもこの時私はデントヘルスを塗ってしまったから、薬が治癒を早めた可能性がある。今回はというと、現在大穴を開けてから2日後だが、おできは明らかにしぼんでいる。もう、おできのできかけの時くらいの大きさしかない。それと、歯茎の違和感・圧迫感がなくなった。腫れが引いたのか、あるいは歯茎の奥で圧迫していた膿が引いたからだろう。こうやって治療開始から数日のうちに何らかの改善がみられると、今回の処置が正しかったと実感でき、治療を始めてよかったと思える。

少し面倒なことがある。食事のたびに、必ず例外なく、歯の大穴に食べ物が詰まる。穴の開いてない側だけで噛んでいるが、それでも食べ物は口の中じゅうに行き渡るらしい。水で口をすすいで取れることもあるが、なにしろ深い穴だから取れないこともある。そういう時は先の尖ったもので突ついて出さなければならない。この穴は、治療がある程度進んだ頃に仮詰めして塞いでくれる。それまでの辛抱だ。

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