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人生補完計画 カセットテープ音声のデジタル化保存(19) [  カセットテープ(補完計画)]

今回は、アナログシンセサイザーの使い方を教えるラジオ番組の録音をUPしたい。シンセサイザーというのは今でも存在するが、今は楽器として、それも電子オルガンみたいなものとして認識されている事が多いのではないだろうか。しかもシンセサイザーそのものが巷で話題になる事がとても少なくなった。これにたいして昔は、ずいぶん違っていた。もともとシンセサイザーは楽器でなく、発振器と変調器と増幅器だった。それが音楽の方面で新しい試みとして使われ始めた頃は、使用者にはシンセサイザーで目的の音を創るエンジニアとしての技能と、それで魅力的な曲を作り演奏するミュージシャンとしての技能の両方が求められた。今回のラジオ番組はその頃のものだ。初めは1台百万円もしたプロ仕様のシンセサイザーだったが、シンセ・ミュージック人気の高まりに支えられて一部の会社が一般人向けの安価な商品を発売しはじめた。それでも一台10万円近くして、当時子供だった私にはとても手が出ない価格だった。私は本を買い、本の端が毛羽立つほど読み返し、今回紹介するような番組で情報を得て、いつかお金が溜まったら買いたいと夢を膨らませていた。ところが流行の変化はあまりに早く、私がまだ子供のうちに、シンセサイザーはアナログからデジタルへと変わった。これは、あの魅力的なつまみやジャックで埋め尽くされた外観が失われてしまったという事だ。そしてまたシンセサイザーは楽器として、電子オルガンみたいなものとして製造されるようになった。機械に埋め尽くされてそれを思うがままに操作したいという私の望みとは違うものになってしまった。それでも私は、シンセがさらに安くなってから、鍵盤のないデジタルシンセサイザーと、デジタルシーケンサーと、リバーブユニットと、4チャンネルミキサーつきカセットレコーダーを買った。後にはキーボードに代わる管楽器型のシンセサイザーも買った。これらをMIDIケーブルでつないで自作作品も残した。でも、私が本当に欲しかった、つまみやジャックで埋め尽くされたアナログシンセの感激には遠かった。

今回紹介するのは、そういう昔のアナログシンセサイザーを教えるラジオ番組だ。当時安価なシンセサイザーはヤマハとコルグが出していた。このラジオ番組ではヤマハのCS-30を使って基本的な音創りのしかたを教えている。






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