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自宅整理記録と、じゃじゃ馬少女コミック本のスキャン記録 [手記さまざま4]

自室の物の処分が終わり、私は自室以外の整理にとりかかろうとしている。自室以外は親の所有物でもあり、ここに来て親との意見の相違が出てきた。私は子供の頃からのレコード、カセットテープ、本を「ウサギ小屋」サイズの転居先へ持って行けないと言われた時点で、それらを捨てるならばそれよりも価値のない物は当然捨てるという気になった。つまり何でもかんでも全部捨てる。だってそうだろう、一番大事な物を失っておいて、どうでもいい物を引っ越し荷物にしたら腹が立つじゃないか。しかし親は別の人間だから別の考えを持っていた。食器類や衣類に関しては私は無関心だからどれを持って行こうが捨てようが親に同意するつもりだが、「ウサギ小屋」に実用価値のない置物まで運び込むのは却下だ。そもそも、そんな余裕がないから私は自分の生き甲斐だったレコードとカセットテープと本を捨てる羽目になった。今さら何を言う、だ。置物はこっそり捨ててやるつもりだ。

こうして毎日忙しくしているけれども、その反動があり、仕事疲れもあり、時々休憩する日がある。先ほど自室の物の処分が終わったと書いたが、唯一残っている物がある。昔買った漫画の一部だ。本棚の奥からそれが出てきた時、ふと気になることがあって、以前にデジタル化した画像を調べた。すると、フラットベッドスキャナによるスキャン画像でなく、デジカメ画像だった。それは仕方のないことで、以前に大量の本をフラットベッドスキャナでスキャンした時に私は腰を壊し、それ以来無理は出来ない体だ。デジカメ撮影だって、テーブルの真上まで体を乗り出してシャッターを切るので腰に来るが、作業時間がフラットベッドスキャナよりもはるかに短い。これでも苦労した結果の画像なんだ。でも、出来はひどい。左右ページの端を大きなクリップで留めて撮影したが、当時は転居の予定がなく本は保存するつもりだったから、無理にページを開くことなく、綴じ付近はネームが読めない。いっぽう今はオーバーヘッドスキャナがある。これには、開いた本の湾曲を検知して疑似的に平らにする機能が付いている。それに今や本を保存する気がないから無理に開ける。それで私は次のように考えた。これから先自宅の整理をしながら、その余暇だけを使って可能な範囲で漫画本をスキャンする。あくまでも副次的な作業なので、仕事や自宅整理をその犠牲にしてはならず、作業の途中で転居となったらそこまでとする。

こうして始めたスキャン作業だったが、ある少女漫画まで来て「じゃじゃ馬」に出くわした。「少女」漫画だけに。

綴じ付近まで絵があり、ページを一杯に開いても対処できない。このオーバーヘッドスキャナは綴じ部分の極端に紙が傾いた所に絵や文字があると、二重に写る。湾曲補正機能が追いつかないのだろう。

一度通してスキャンしてからようやく気づいたが、通して最後までスキャンするうちには何度も強くページを開くから、少しずつ綴じと絵の端が離れてきた。それで意を決して最初からスキャンし直した。今度は本をギューギューと押してよく開くようにしたら、綴じの糊付けが崩壊した。糊付けが崩壊すると綴じ部分が湾曲せずに平らになるから、上記の二重に写る現象がなくなる。これは好都合とばかりにスキャンしたが、次なる問題に気づいた。現在スキャン中のページの下にあるページが、糊付けが崩壊したから小口側へ出っ張ってきた。スキャンすると、その下にあるページの絵が端に見えてまぎらわしい。この部分は、通してスキャンしてからいちいちトリムすることになった。

これで全部終わりにしようと思った時、裏表紙のスキャン画像の幅が微妙に小さいような気がした。本と見比べると、サイドライトから遠い側が少し欠けていた。こういうことは、このオーバーヘッドスキャナで端が黒い被写体をスキャンする時は当たり前にあるが、今回は金色だから安心していた。

結局最後まで「じゃじゃ馬」は「じゃじゃ馬」のままで、とんでもなく手間と時間をかけさせられた。