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第四の生き甲斐を探します70 [手記さまざま5]

念願のピンク・パンサー3吹替版をついに手に入れた。改めて見てみると、これは昭和時代の娯楽大作だ。外国の作品だから昭和というのは変だが、私がこれを初めて見たのは子供の頃、吹替でテレビ放送された時なので、私個人にとっては昭和の思い出だ。

この映画はどの部分を見ても面白いコメディーにして007等のオマージュ作品なのだが、子供の頃の記憶にかんしては、今回ちょっと残念な結果となった。というのは、なぜか子供の私にとってはこの映画の本当に面白い部分が記憶に残っておらず、些末な部分が記憶に強く残っていた。それはクルーゾー警部の言葉だ。

この映画ではクルーゾーの喋り方が独特なので、それが記憶に残っても不思議ではないが、それでもカンフー映画を思わせる場面のほうがよほど面白い。自分自身のことながら、子供というのは不思議な所に興味をもつものだと感じた。

捕り物のシーンでクルーゾーが捕り物もせずに「かような者。かような者。かような者。かような者。」と言っている。今見るとたいしたシーンではないが、子供の私はこのセリフを妙に覚えていた。 

クルーゾーが宿泊しようとして「ジマ」と言う。この意味不明なセリフを子供の私はよく覚えていた。意味不明だから、何だろうと思って記憶に残ったに違いない。試しに英語音声用英語字幕を出してみたが、この「ジマ」は字幕にもなっていない。

そういう子供の頃の妙なこだわりとは別に、今回は映画を堪能させてもらった。

ピンク・パンサー3吹替版との出会いは、私にそれ以上のものをくれた。この吹替版を買い求めながら、私は他の映画も探し、そして個人的にワクワクするものを見つけた。「これなら第四の生き甲斐になるんじゃないか」と思えるものをだ! それについてここで書くと話が逸れるので、記事を別にして改めて書きたい。