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コウモリが来た [手記さまざま]

きのうの夜ウチの部屋でコウモリが飛び回りました。どこからどうやって入ってきたかは不明です。始めは巨大なアゲハチョウのように見えましたが、それにしてはヨナクニサンのように大きいので変だと思っていたらコウモリでした。私は最初コウモリだと気づかなかったので大きなカレンダーで行く手を塞いで何とか窓のほうへ誘導しようとしましたが、相手がコウモリでは超音波でカレンダーの壁なんか簡単に避けてしまいます。そのうちにウチのババアが布団たたきを持ってきたので私は殺気を感じてそれはやめてくれと言ったんですが、そう言った私は何もできずにカレンダーを掲げて右往左往するだけ。それでウチのババアが布団たたきでスコーンとやりまして、あわれコウモリは墜落してそのまま動きません。私はてっきりすぐ動き始めると思ったので両手でしっかり包んで窓まで行き、そこで離そうとしたけれどもピクリともしない。手を傾けたら飛ぶどころかベランダの床へ落ちてしまいました。それでも私はコウモリがまた入ってきては大変と窓を閉めました。ウチのババアは、珍しいものがいたというわけで写真を撮ろうとする始末。私は、フラッシュで驚かすのも窓から入ってくるのも良くないと言ってそれを制止しました。でもちょっと後で思い出すと、コウモリってのはかわいいんですね。墜落した後は両手の膜を広げてないので、なんか灰色のネズミみたいでした。もう一度見たいなあ、写真撮りたいなあという気持ちを抑えるのに苦労しました。翌朝ベランダを見てまだ動かずにいたら、お墓を作らなきゃならないなあと思いました。翌朝ベランダを覗くと、もういませんでした。私は、また見たいという気持ちを抑えるのが大変でした。また見てはいけない。もう会ってはいけないのです。部屋を飛び回っていた時、きっとコウモリは相当パニックになっていたはず。そんな思いを二度とさせてはいけない。だから、また見たいなどと思ってはいけないのです。コウモリのために、もう二度と会わないように願わなければいけない。

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