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夢十夜 第八夜 1万円ハゲの予知夢 [手記さまざま]

嫌な夢を見た。私は夜の洗面所にいる。なんだか20歳くらい若返っているみたいだ。なぜだか洗面所の床にしゃがんでいる。頭を触る。すると、頭髪の感触がなく皮膚の手触りだ。びっくりして立ち上がり、洗面所の鏡で自分の頭を見る。すると左半分の頭髪が全部抜けている。とんでもねえ。これはショックだ。ストレスから10円ハゲになるという話は聞いたが、頭の左半分が突然10円ハゲかよ。このハゲの広さは1万円ハゲだ。

「おかあさーん」と私は叫んだ。さっき書いたが私は20歳は若返っていて、子供っぽかった。じきに母が来た。母も20年前相当に若い。私は母に言った。「大変なことになったんだ。」そう言ってから、続きを言う勇気がなかった。(「僕はハゲました。」という続きを。)認めたくなかった。そこでこれは何かの間違いだと再度鏡を見ると、なんと髪の毛はちゃんと左側にもあった。でもなんか違和感がある。ちょっと俯いてみた。すると今度は左側ではなく、つむじを中心にして頭の後ろ側が全部スキンヘッドになっていた。

ここに至って私は覚悟を決めた。事情はわからないが私は禿げた。この現実を受け入れた上で何とかしなければならない。

そこで私は母に言った。「おかあさん、カツラを買うのにつきあってください。」女性はヘアピースなど当たり前に使うが、私は未だかつて使ったことがない。母にアドバイスしてもらわないと、何もわからない。

ここで目が覚めた。目が覚めて私が最初にしたことは、もちろん自分の頭を触ってみることだ。果たして、頭髪はまだあった。

でもこの話はまだ終わらない。タイトルにある予知夢とは何か。私は夢の中で10円ハゲをイメージした。実際にはその広さから1万円ハゲと呼ぶべきだったが。ストレスから1万円ハゲになったのだ。でもそのストレスとは何だ。その日の夜、上司からメールをいただいた。それが私に本当にストレスを与え、私は暫く胃が変だった。そうか、ストレスってこれかよ。予知夢かよ。

でも私は負けない。上司よりも先には絶対にハゲないぞ。こんちくしょう負けるものか。
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