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ラジオは色々面白い [手記さまざま]

ラジオは色々な意味で面白いです。その大半が、「音だけ」ということに関係しています。

ここでは、ながら族、ミュージックコンクレート、ゴキブリ、の3本立てで解説します。

ながら族。昔懐かしい言葉です。今では死語ですね。何かしながら他のことをする人のこと。たとえば子供が音楽を聞きながら勉強する。昔はこれが批判されたものですが、実は人間は色んな所で普通に「ながら族」をしていますね。皿洗いをしながら好きな歌を小声で口ずさむ。風呂に入りながら鼻唄を歌う。学生が音楽を聞きながら通学する。スポーツ選手がガムを噛みながら試合をするっていうのもあります。そしてラジオこそ、ながら族にピッタリのアイテムです。服を着ながら、食べながら、皿を洗いながら、今日の天気や交通情報や外国為替やNYダウのチェックができます。すべて音だけ、見る必要なしというのが、ながら族サポート体制バッチリです。

さて、日曜日ともなればラジオも出勤前のちょっとだけではなく、少し長めにつけています。すると、ニュースなどの報道ではなく、地域を紹介する番組が流れます。もしもテレビならば、その地域の風景が映り、人が出てきて喋り、何かするわけですが、ラジオはすべてを音だけで伝えなければなりません。その場の状況を伝えるのは「カンカンカン」とか「サワサワ」とかの音と、それを説明する声だけです。映像なしでどうやってうまく伝えるかが問われる所です。目で見てしまうと視覚ばかりにとらわれがちですが、音だけに集中すると時に音の美しさを発見します。思えば秋の虫の音に耳を傾ける日本人にとっては、洋楽のミュージックコンクレートを引き合いに出すまでもなく、あらゆる音が美しい音楽となり得るのでした。

そしてゴキブリ。これは、ラジオが「音だけ」だからこそ時には笑えるハプニングがあるという典型的な例です。細かい所は忘れてしまったのが残念ですが、確か自動車メーカーについてのニュースだったと思います。どこのメーカーかがわかりませんが、アナウンサーが言いました。「○○○はゴキブリに・・・(短い間)」
聞いていた私も思わず「短い間」状態になってしまいました。自動車メーカーがゴキブリに! どういうニュースだ? 短い間の後、アナウンサーは何事もなかったかのように話し続けました。「○○○は5期ぶりに上昇」あ、ゴキブリじゃなくて5期ぶり! あのアナウンサーの短い間は、ひょっとすると「1期2期の5期、5期ぶりに」などの説明を入れようかと一瞬戸惑ったのかもしれません。いずれにしても、このゴキブリが私にとって今年のラジオ大ウケ大賞に輝きました。


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