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歯ブラシメモ(3) Ora2 [歯ブラシメモ]

歯ブラシメモ(3) Ora2

この歯ブラシメモの概要については、「はじめに」をご覧いただきたい。

*** Ora2 ミラクルキャッチ毛 かたさ:ふつう ***

この歯ブラシは、一本一本の毛の先端が無数に枝分かれした高密度状態で「拭い取るように」汚れを取り去る。「ガム デンタルブラシ 超・先端極細毛」も毛の先端が枝分かれしているが、この歯ブラシはそれよりも枝分かれが多いので、こちらのほうが拭い取るような印象が強い。毛先を指の腹でこすってみた感覚では、「超・先端極細毛」の先端がきわめてソフトなのにたいして、それよりも固い。固いといっても「テーパード&サテナイズド」よりは柔らかい。

さて、まずは歯並びの悪い「歯と歯の境目の奥に届くか」。この歯ブラシの毛足の長さや植毛の形状は「スパイラルキャッチ毛」と同じだ。「スパイラルキャッチ毛」よりも毛先がボサボサしているので観察してもどこまで届いたのか見えにくいのだが、恐らくは「スパイラルキャッチ毛」と同じ程度に届いていると思われる。つまり、ブラシの毛の側面を歯と歯の境目に押しつけると、「特殊マイクロ毛」と同じ程度に奥まで届く。でもブラッシング時にブラシの当て方に注意しなければならない。そうでなければ届かない。詳しくは「スパイラルキャッチ毛」の項をご覧いただきたい。

次に「歯と歯茎の境目がきれいになるか」。鏡を見て、個々の部分の境目に平行にブラシが動くように気をつけて磨いた。これを一週間続けたところ、ほとんどの部分はきれいになったがごく一部の毛先が当たりにくい部分にほんのわずかに食べかすが残ることがある。これはブラシの形状にも関係があると思われる。わずかな差だが、境目の食べかすの除去率は「Ora2 スパイラルキャッチ毛」のほうが高いと感じる。

最後に「歯の平らな面がきれいになるか」。この歯ブラシは使用後にとりわけツルツル感がある。歯茎との境目に近い部分に至るまでツルツルだ。「スパイラルキャッチ毛」も平らな面はツルツルになったが、歯茎との境目近くまでここまで徹底的ではなかった。この歯ブラシは、歯の表面をツルツルにする効果に長けていると感じる。磨き方は、この歯ブラシ独特の毛先加工を意識して、どうしても毛の先端が多く歯に当たるように磨いてしまう。

*** Ora2 スパイラルキャッチ毛 かたさ:ふつう ***

この歯ブラシはまず見た目が綺麗だ。植毛のいちばん外側の部分すべてが、「白+ピンク」や「白+紫」などの細かい縞々になっている(内側の植毛は白)。そしてこの外側の縞々色の毛がスパイラル、つまりねじれている。肉眼で見ただけでは「ねじれ」ははっきり見えないが、200倍の携帯顕微鏡で見ると確かにねじれている。宣伝によれば、この「ねじれ」が高弾力と側面の凹凸を作り出しており、歯垢をしっかり除去するという。ブラッシングしてみると、小さくザラッ、ザラッ、ザラッという音がする。これがつまり「ねじれ」による細かい凹凸がこすれ合う音なのだろう。見た目の縞々といい、この歯ブラシは使う人の目や耳に自分をアピールする珍しい歯ブラシだ。

まずは「歯と歯の境目の奥に届くか」。歯並びの良い口ならば特に問題はないだろう。問題は、私のように歯並びの悪い歯をもっている人が歯と歯の境目の奥に届かせることができるかだ。この歯ブラシは毛足が短い。「ガム デンタルブラシ 特殊マイクロ毛」および「テーパード&サテナイズド」の毛足よりもさらに短い。だから使う前には、おそらく私の歯並びの悪い歯と歯の境目の非常に奥までは届かないだろうと想像していた。ところがブラシの毛の側面を歯と歯の境目に押しつけると、毛の数本は境目の奥のほうに入ってくれる。ブラシの形状のためによくは見えなかったが、「特殊マイクロ毛」と同じ程度に奥まで届いてくれたようだ。ただしそのように届かせるには、他の歯ブラシのように毛を歯に立てて当てては駄目で、ブラシの毛の側面を押しつけなければならない。そうなると問題は、毎日のブラッシング時に歯並びの悪い局部だけブラシの当て方を特別に気にしていられるかということだ。それをしなければ届かない。

次に「歯と歯茎の境目がきれいになるか」。歯と歯茎の両方に当たるようにして動かすと、予想以上に歯と歯茎の境目まできれいになる。とはいえ何も考えずに磨くと、出っ張った犬歯をはじめとして歯と歯茎の境目にほんのわずかに食べかすが残ることがある。これは、単調なブラッシングでは歯と歯茎の複雑な凹凸に対処しきれず毛先が当たらないからだ。鏡を見て歯茎の複雑な形に合わせ、必ず境目に平行にブラシが動くように気をつける必要がある。

最後に「歯の平らな面がきれいになるか」。こういうのは磨き方によっても違ってくるので客観的記述は難しい。使用後にツルツル感がある、とだけ書いておく。磨き方は、この歯ブラシ独特のスパイラル構造を意識して、どうしても毛の側面のスパイラルが歯に当たるように磨いてしまう。

*** 付記 ***

ガム 歯間ブラシ I字型 サイズ2(SS)
ガム 歯間ブラシ L字型 サイズ5(L)

歯間ブラシは自分の歯間に合ったサイズを選ぶのだが、そのさいサイズの違いは色々な場所の違いになっていた。毛足の長さはもちろん違うが、毛をまとめている中心部のワイヤーの太さも微妙に違う。そしてワイヤーの長さも違う。とくにワイヤーの太さは気にしたい。毛がよく届くようにと毛足の長いLサイズを買うと、ワイヤーも太くて歯にひっかかりやすい。

ところで、サイズSSとサイズLを同時に買う人はまずいないから、不思議に思われるだろう。私は、まず母が使っていたSSを試用のために一本もらったのだが、それを使う場所が、横を向いて生えている(!)親知らずとその隣の歯との間だから、普通の歯間ではなく広い隙間だった。それで後日Lサイズを買ったというわけ。

*** ここまでのレビュー結果概要 ***

  デンターシステマ ガム超・先端極細 ガム特殊マイクロ ガムテーパード& Ora2ミラクル Ora2スパイラル 備考
毛先の固さ ソフト ソフト ソフト 固い 普通 普通 指の腹でこすった感触。
毛足の長さ 普通 普通  
歯と歯の境目の奥に届くか 良不※2 良不※2 歯並びが悪い場合。
※2は特別な磨き方を心がけて良、そうでなければ不。
歯と歯茎の境目がきれいになるか 優不※1 不※3 良※3 ※1しつこくピンポイント攻撃で優、通常ブラッシングで不
※3単調なブラッシングでなく、ブラシを個々の境目に平行に動かす努力をする場合。
歯の平らな面がきれいになるか  

私の勝手なひとこと感想。
スパイラルキャッチ毛のブラッシング時の音は、使っていて癖になる。スパイラルキャッチ毛をやめて別の歯ブラシを試用し始めた時、なんだか物足りない気分になってスパイラルキャッチ毛が恋しかった!

*** 次回予告 ***

次回はガム テーパード&サテナイズド。意外や意外、ダークホースなのか?


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