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歯茎におでき(12) 七つ道具 [歯茎におでき]

(歯茎におでき(11)から続く)
ここまで歯を悪くしてしまうと、後悔の念から毎回の食事の後にはすぐに歯を磨くようになる。気がつくと、歯磨き七つ道具が出来ていた。

道具1、当たり前だが歯磨きチューブ。今は歯周病に効く薬用を使用。

道具2、これも当たり前に歯ブラシ。いろいろ個性的な商品が売られているが、私の好みは毛の側面に加工してあるもの。

道具3、デンタルミラー。これがないと口の中は死角だらけで見えない。

道具4、第二歯ブラシとして、毛先が筒状に植えられ先端が円錐状に切り揃えられているもの。歯と歯の間は、これでないとちゃんと行き届かない。初めはこれが細かい所に行き届く優れものだと思っていたが、歯と歯茎の境目はこれで磨くと歯垢が完全には落ちず、落とそうと頑張ると歯茎を傷つけてしまうことを発見。以後、先の尖ったもので時間をかけてピンポイント攻撃をすることになる。それが次の道具5だ。

道具5、デンタルフロス。ただし私の歯はフロスの糸が通るほど隙間が空いていないので、糸とは反対側に付いている曲がった楊枝のような部分を使う。これが楊枝よりも尖っており、歯と歯の間に入り込んだ物が楊枝以上に取れる。歯と歯茎の境目にも有効。ただしプラスチック製だから、使っているうちに先端のシャープさがなくなってしまう。

道具6、待ち針。デンタルフロスの糸の反対側よりもさらに尖っている。どうにも取りにくい隙間はこれで掻き出す。ただし針だから、間違って歯茎を突つくと血が出る。その意味で、奥歯や歯の裏のようによく見えない所には恐くて使えない。

道具7、ピンセット。まっすぐのではなく、昔帆船キットを買った時に付いて来た、先の曲がったもの。この曲がりがナイスだ。まっすぐのピンセットよりも的確に対象をつまめる。対象とは何か。歯にはさまった物だ。道具5の所で私は歯と歯の間が空いていないと書いたが、それにもかかわらず不思議なことに、植物の繊維などが入り込む。それをまず道具5などで歯の表と裏から突つき出してつまみやすくし、それからピンセットでつまんでゆっくり引くとムニーッと取れる。それが気持ち悪いような、気持ちいいような、不思議な感触だ。

こういうわけで、ふと気づくと私は歯磨きのさいに7つもの道具を使っていた。
(つづく)


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