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沖縄離島めぐり [旅行 国内]

ここに紹介するのは、私が過去に体験した旅行の覚え書きです。これから旅する人の参考にしてもらうと同時に、私の知らない旅をした人からのオススメ情報をもらうのが目的です。

旅の感想は人それぞれに違うので、あなたが旅で良かったと思う所を私の覚え書きがけなすこともあるかもしれませんが、その時はどうかご勘弁ください。

**** 以下、沖縄7島めぐり覚書 パッケージツアー 1995年 ****

沖縄旅行の報告をします。今回の旅行は、私がよくやる貧乏旅行ではなく、本来は金と暇の両方を持ってる人のツアー旅行です。沖縄本島から始まって、西表島のほうへ向かって南下する形で紹介してゆきます。

沖縄本島:首里城や玉泉洞があります。首里城は昔の琉球王朝の城跡です。改修してから余り経っていないそうですが、結局たいしたことはありません。玉泉洞は大きな鍾乳洞です。山口県の秋芳洞と同じくとても大きな鍾乳洞で、巨大な鍾乳石・石筍が楽しめます。中でも「黄金の杯」というのが圧巻です。

宮古島:観光地としては、ほとんど何もありません。日本百景に数えられるという東平安名崎(ひがしへんなざき)は、岬そのものへ行かずに少し離れた岸壁から見ると、たしかに絶景です。また島の反対側にある西平安名崎では、ちょうど「風の谷のナウシカ」に出てきたような巨大な風車が二台、回っています。その他は、面白くはなかったです。面白いというのとは別のものなら、いくつかあります。バスガイドは、宮古島が世界でも有数の重税の歴史をもつ島だと、しつこく話していました。島民の苦しみや、その苦しみに堪えかねて明治政府に直訴に行く話など。それから台風銀座としての宮古島の話。ここでは沖縄特有の、漆喰で固めた赤い屋根瓦は見られず、建物はみなコンクリート、というのは、台風に備えてだそうです。では島民は台風が嫌いかというと、そうではない。小さな台風は逆に恵みの雨だとか。これは、地質が多孔質なので雨水が地表に留まらず、水不足のため。その水不足から、貯水のためにダムも作られている。川のないこの島にどうしてダムが作れるかといえば、これが実に珍しい地下ダム。つまり地下水脈を塞き止めているダムなんです。と、こんな具合で、宮古島観光というのは、楽しく観光するというよりは、人々の苦労と工夫の歴史を見に行くという感じになります。

石垣島:この島自体の印象は薄いんです。たしかグラスボートで海底の珊瑚礁を見たのがこの島だったと思いますし、椰子などの熱帯植物も見たと思います。海底の珊瑚礁は一見の価値がありますし、熱帯植物も同じく一見の価値がありますが、これらは他の島でも出来ることですからね。沖縄旅行の中で人気があるらしい石垣島ですが、私の考えでは、ここを拠点として周囲の小島へ行くのが面白いんだと思います。
[石垣島について、トラックバックが付きました。魅力的なページなのでぜひ参考にしてください。トラックバックは下にあります。]

竹富島(たけとみじま):石垣島から西表島のほうへ向かって船で少し行った所にある小さな島です。この辺りから南の島が、私のお薦めとなります。竹富島は、時間の流れがゆっくりとした所です。家々は沖縄特有の赤い瓦に漆喰の屋根をもち、黒っぽい石のような造礁珊瑚の塊を積み上げて造った塀に囲まれています。その中を、水牛の引く車に乗って観光します。消防団長のおじさんが蛇皮線を弾きながら、変に艶っぽい下ネタなど織り混ぜて色々解説してくれました。この辺りの観光ガイドは、みんな兼業なんですね。消防団長さんがガイドさんに早変わり、しかもこの団長さん、島に警察がないので時には警察所長さんにも早変わりするとか。もっとも、これといった犯罪は起きないそうです。それから、沖縄各地で見られるシーサー(屋根の上の魔除けの唐獅子像)を、古い家並みが保存されているこの島で見ておくのも良いかもしれません。あと、ずいぶん前に流行った「星砂」の海岸がここにあります。

小浜島(こはまじま):先の竹富島は西表島よりは石垣島に近い所にありますが、小浜島のほうは西表島の近くです。これもやはり小さな島ですが、昔の家並みを残す竹富島とは違いリゾート地となっています。「ヤマハリゾートはいむるぶし」というホテルに泊まったのですが、ここのコテージ風の客室はとても広く、石積み風にアレンジしてある壁や天井が心地よく、照明はホテルにしては珍しいほど明るく、ビデオデッキ、CDプレーヤーなどが備え付けてあり、すごく良いです。もちろん宿泊料のほうも、すごく良いわけですが。部屋へ案内されてしばらくすると、窓の外を放し飼いのクジャクがウロウロしはじめます。菓子をやろうとしたら、指ごとくわえられてしまいました。オスが一羽と白いメスらしいのが一羽、それから尾羽根が生え揃っていない子クジャクが4、5羽です。暇があったので広い敷地内をぶらぶら散歩しましたが、免許があればランドカーが借りられます。母親は、ハネムーンで来てもいい所だと言っていました。私はハネムーン未経験者ですから正確にはわかりませんが、あれだけの広さと設備と環境の良さは、僻地の離島だから可能なのであって、本土の、それも大都市近辺ではたとえ金があっても無理だと思いました。そうそう、私自身が関心ないので書き忘れましたが、リゾート地ですから、さまざまなマリンスポーツが楽しめます。

由布島(ゆぶじま):この島は西表島のすぐ近くにあって、浅瀬を歩いて渡っても行けそうな島です。とても小さな島で、まっ平ら、小さすぎて山なんかあるはずもないですが、丘さえありません。ぶらぶら歩いて見て回っても30分もかからないでしょう。島全体が亜熱帯植物園なんですが、それは格別面白いわけではない。では何が良いのかというと、西表島から由布島へ渡るのに水牛車を使うのですが、これが結構面白いのです。水牛なんてイメージが悪いし、つまらなそうに思えるでしょう。私自身が、最初はそういうイメージをもっていました。ところが、「子供と動物に勝る芸人はいない」というのは本当で、動物は存在自体が話の種になります。聖子や桃子やマドンナという名前の水牛たちが、各々じつに個性的で、いつまで経っても同じ辺りでのんびり歩いていて岸にたどり着かないのがいるかと思えば、石も窪地も何のその、車が揺れるのもお構いなしでどんどん我が道を行くのもいます。まあこれは、実際に水牛車に乗ってみないと実感としてわからないですね。

西表島:西表島といえばイリオモテヤマネコですが、もちろんこれには出会えません。仲間川をモーターボートで遡ってきました。遊覧船で、と言いたい所ですが、形は遊覧船でも走り方とスピードがモーターボートなんです。バスの運ちゃんがボートの乗員に早変わり、ボートを操縦しながらガイドもします。西表島の奥地は、別に「日本最後の秘境」というほどの感じはしませんでしたが、それでもマングローブの林やサキシマスオウ(根が昆布のように平たく板状になる大木)は一見の価値があります。

今回のツアーを通して感じたことは、珍しいものを見て楽しいというのもありますが、バスやボートや水牛車のガイドさんの話し方ひとつで、旅が面白くなったりどうでもよくなったりする、ということです。

**** 覚書ここまで ****

あなたが体験した旅行で良かった所や、逆に良くなかった所など、情報があったら教えてください。


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