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高校と女子高生(1) 高校について [高校と女子高生]

私は以前に高校で非常勤講師をしていた。校長の考えで私の役職が要らなくなり、今ではもう私は高校で教えていない。

私は高校で色々な体験をした。それは今後、年を経るごとに忘れ去ってしまうに違いない。だから今のうちに記録しておこう。

高校での体験は、大別して2種類ある。高校から得たものと、高校生から得たものだ。まずは高校から得たものについて書き残しておく。

高校は、大学よりもずっと厄介な職場だ。時間厳守で始業時間ちょうどに始めねばならず、終業時間ちょうどに終わらねばならない。授業時間はたった45分で、あっという間に終わりの時間になってしまう。大学の90分授業が長すぎると感じるのとは逆に、あまりに短かすぎる。

時間給で働く非常勤講師だというのに、時間外に無給で行う労働が多い。年度始めには年間指導計画書を作成し、年度末には年間指導報告書を作成するが、これをまじめに書くと無給の割に時間を取られる。高校生は大学生のように自己責任で予習復習させることが事実上できない。だからしばしば課題を出し、手取り足取り教えてやらねばならないが、そのためのプリント作りにはかなり時間を取られる。これは自宅で行い、無給だ。年間5回の試験を作成、採点し、平均点を出し、そのたびに欠課回数も数え直して報告する。独自に小テストを行うならばさらに時間を取られる。これらすべて、もちろん無給だ。

しかし時間外労働は、この仕事の性質上、誰もが初めから覚悟していることだ。試験は当然あるだろう、試験を行えば当然採点があるだろう。だから上に長々と書いた割には不満は少ない。むしろ不満は以下の点にある。
(つづく)


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