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第四の生き甲斐を探します236 家庭用水族館ゴーグル [手記さまざま6]

前回の記事から一日経った晩。私は夜のリビングに明かりをつけず、この暗い部屋に魚を投影して泳がせることを相変わらず考えていた。壁の一部に四角く映写するのでは駄目だ。右を向いても左を向いても魚が泳いでいなければならない。その時、代替案に気づいた。部屋の壁に魚を泳がせることが無理なら、目のすぐ近くに魚を泳がせるか。VRゴーグルだ。

調べた。一部の水族館がVRを提供している。だから機材さえあれば実現可能だ。しかし現実には私個人の問題がある。

まず、私にとっての発端は「鉄筋コンクリート造の無機質な白い天井をなんとかしたい、たとえば魚を泳がせたい」だ。VRゴーグルでは、無機質な白い天井は白いままだ。私にとっての問題解決にはならない。

次に、私のパソコンはとても古い。OSは元々Windows8.1だった。今は10だが、ハードのスペックはとても低いままだ。これではVRゴーグルをまともに動かせない。かといって、今すぐパソコンを買い替えるのはNGだ。まだ退職しておらず、仕事に必要なデータとアプリがこのパソコンに入っている。あと少しで退職だ。それまでこのパソコンに動いていてほしい。

無事にパソコンが稼働しつつ退職して、その後ある時点でパソコンを買い替えることになる。VRゴーグルを買って魚を見るならば、その後だ。聞いた話だとVRゴーグルも高価らしい。パソコンと共に、出費を覚悟しなければならない。・・・ふと気づくと、私はそれだけの出費をするほど魚が見たいのか? もともと殺風景な壁をなんとかしたいという話だったのに。

ともあれ、資金さえあれば実現可能な手段の確認には漕ぎ着けた。あと、ひとつの考え方として、私自身が元気になるために新しい何かを試すのは必要なことかもしれない。何かを試すには普通出費も必要だ。