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第四の生き甲斐を探します223 フラットベッドスキャナ内部にホコリが入るまで5ヵ月 [手記さまざま6]

私がフラットベッドスキャナを買った後ネガスキャンを急いだのは、スキャナ内部にホコリが入る前に大事なスキャンを済ませたかったからだ。先代フラットベッドスキャナの時は、私はそんな問題を知らなかったので、能天気に何年も放置しつつスキャンし続けた。その結果、気づいた時はガラス面内側が煤け、ガラス面に近接する何かの機械が移動する道筋だけ煤けずに線になり、それがスキャン画像すべてに写り込んだ。だから私は新しいスキャナではスキャン結果の劣化を気にした。

新フラットベッドスキャナを使い始めてからちょうど5ヵ月経った今、アクリル板の内側に小さな糸屑のようなゴミが入り始めた。ガラス面をこすっても取れず、移動すらしない。表面のゴミではない。ゴミが入り始める時期は予想よりも早かった。

さっき私はアクリル板と書いた。その前はガラス面と書いた。ここに今回の大問題があった。私の先代フラットベッドスキャナはスキャン対象を置く面がガラス板だった。だからハンカチでこすっても静電気が起きなかった。ところが新しいスキャナはスキャン対象を置く面がアクリル板だ。最初のうちはそっとゆっくり撫でていたが、つい強くこすってしまって一度静電気が起きると消えてくれない。ハンカチを近づけると、ホコリを取るどころかハンカチのホコリがアクリル板に吸い寄せられる! アクリル板の端からもう一方の端までハンカチを離さずに動かしてホコリを一方へ寄せるという努力をしたが、やがてそれでも拭いた後にホコリが吸い寄せられるほど静電気が強力になり、最後は静電気を帯びていない自分の手でぬぐった。ホコリが取れた瞬間に、次のホコリが吸い寄せられる前に冊子を素早く置く。疲れる作業だった。