SSブログ

第四の生き甲斐を探します88 [手記さまざま5]

ブルーレイは、最初はひとつしか欲しくないと思っていたが、何日も考えるうちに三つになった。今度こそ、おしまいだろう。次にブルーレイを買うのは、新しい吹替映画が売り出された時だ。

三つめは「アマデウス」だ。「血とバラ」と同じく、これも私は吹替のテレビ録画(VHSビデオ3倍モード)を持っている。だから、高い金を払ってブルーレイを買うのを最後まで渋った。でも第四の生き甲斐を探しまくるほど意気消沈した今、ブルーレイを手に入れておいたほうが良いと思うようになった。後で後悔しないように。

「アマデウス」は、ドラマとしては最高の出来だ。ただしドラマ以外では引っ掛かる所がある。登場人物がみんな英語を喋るのは、映画としては当たり前だが、違和感がある。敬虔なキリスト教徒だったサリエリがモーツァルトに出会って次第に神に反感を抱くようになるのは、ドラマとしては盛り上がるが、キリスト教徒であろう批評家達がこれを絶賛するのは悲しい限りだ。私は若い頃とても好んでこの映画(自分のVHSビデオ録画)を見たが、ある時この映画のテーマが反キリスト教だと認識して以来、ぴたりと見るのをやめた。私はキリスト教徒ではないが、人々の信仰対象に敬意を払おうとしている。この事情もまた、私がなかなかブルーレイ購入に踏み切らなかった理由のひとつだ。