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霜焼けをこじらせた後遺症がいまだに [手記さまざま4]

私が右手の中指を霜焼けにしたのは、2月の終わりから3月の始めにかけてだ。2月の始めに叔父が急死し、それは私にとって、住んでいる家を出て行かなければならないことを意味した。しばらくの間、私は恐れおののき、それから思い出の品々をせめて画像としてだけでも保存しようと必死になった。その作業を真冬の気温5度に届かない室内で毎日続けていたら、指が霜焼けになった。それでも私は、作業をやめることは出来なかった。今やらなければ、思い出の品々は家と共に永遠に失われるから。そして霜焼けはこじれた。医者に行くのが遅れたせいで、薬を塗ってもなかなか治らなかった。
今は7月。指はとっくに治っているべきだが、どうもおかしい。小さな魚の目のようなものが出来ては消え、また出来る。ペンだこかと思い始めた先日、今までより少しだけ大きい米粒大に近い白いものが出来て、どうやらこれは膿のようだ。もう一度医者に行くべきだと思っているうちに治り始めた。そう、ひとつひとつの魚の目状のものは悪化せずに治る。問題は、またすぐに出来るということだ。しかも、前回出来た場所から少し離れた所に出来る。ペンだこならば常に同じ場所に出来るだろう。なんか嫌だ。