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雑談 [手記さまざま2]

前回の記事は腰痛関係だった。趣味のことを書くはずのブログにいつしか病気の記事が多くなったのは残念だ。歩ける状態ならば歩くほうが腰痛に良いので、私は毎日そーっと少しだけ散歩している。無理のない程度に。そして仕事の日は仕方なく無理をして、足を引きずってかろうじて帰宅する。
今日は話題を変えよう。新年度の授業が始まると、教師は教え子の顔を覚えなければならない。私は人の顔と名前を一致させるのが苦手だ。苦手というか、授業をする中でたまに当てるだけでは教え子各人に接する時間が皆無に等しく、印象に残らず覚えられない。仕方がないので授業前や教え子に問題を解かせている間に教え子の特徴を見つけては出席簿の余白にメモしてゆく。これも最初のうちは完全に外見で判断しようとする、いや内面がわからず外見だけがわかるので、失敗が多い。ある女子が初日の授業にネコのペンケースを持ってきた。私は「ネコのペンケースが○○さんだ。よし覚えた」と思った。翌週、その教え子は青いプラスチックのペンケースに替えていた。私はうろたえながらも「ネコのペンケース改め青いプラスチックのペンケースが○○さんだ」と思った。その翌週、彼女は、青は青でもビニルのペンケースに替えていた。私は、持ち物で相手を識別するのが間違いだと気づいたので、もうペンケースを気にしなかった。教訓その1、持ち物で相手を識別してはいけない。さて、ある男子は顎髭を生やしていた。私は「顎髭が生えているのが○○くんだ。よし覚えた」と思った。ところが翌週、彼は髭を剃ってきた。教訓その2、ファッション・髪型の類いで相手を識別してはいけない。ここ数週間の間に、もうひとつ教訓ができた。どうしても顔と名前を一致させる手がかりがない時、私は相手が教室内のどの位置にいるかをメモする。教え子はいつも同じ場所に座りたがるから。一番後ろに座る人はいつも後ろ。一番前に座る人はいつも前。それどころか毎回同じ席に座ることが多い。これをメモしておくと、教え子に問題を当てた時に私がどっちの方向を向けばいいかがわかる。当てられた人は私を見るから目が合う。相手が教室内のどこにいるかがわからないと、私は名前を呼んだ後でキョロキョロしなければならない。ところが今年は誤算があった。週によって来たり来なかったりする教え子が何人かいて、彼らが交互に来たりする。そして適当な席につく。すると、先週はそこに座っていた人が座れなくなり、他の場所に座る。するとそこに先週座っていた人は仕方なくこれまた別の場所に。こうして「15パズル」のように教え子の場所が教室内で動き、先週とは全然違う席順になった。教訓その3、教室内の位置もあてにならない。とはいえ、もうじき6月。私は名簿さえ手元にあれば、その人が教室内のどの人かわかるようになってきた。名簿なしで顔を見て名前を言えるのが理想だが、授業中にたまに当てるだけの印象でそこまでになるのは難しい。

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