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(個人的記録)飲酒で何に気を付けたか [我はアル中。断酒は敵だ。]

3週間に1度しか飲酒できないから、楽しまなければいけない。無駄にはできない。そこで、気を付けたのは金麦の本数と、飲みながら何をやるかだ。

久しぶりの飲酒だと体が酒に慣れていないから、少ない本数で酔いが回る。だが、あまりに少ない本数で済ませるわけにも行かない。例えば2本で終わると、翌日にまた飲みたくなる。でももう飲んではいけない。飲み足りないという後悔が強く残る。十分に飲み楽しんだという満足感を記憶し、その思いを胸にまた3週間我慢するのでなければ駄目だ。だから2本目で酔ったと感じても、まだ飲む。3本目4本目は少し心配しながら飲んだ。なぜなら、脳が麻痺していくらでも飲みたくなるのを知っているから。本当は、ビール系の酒がいちばん美味いのは、一口目だ。その後は、一口目を越える美味さはない。3本目4本目は味ではなく酩酊状態を楽しむ。惰性でビール缶を口に運んでいると言ってもいい。どこで飲むのを止めるか。止められるか。それを心配していた。私は経験から、自分の適正飲酒量が金麦5本だと知っている。6本目を飲むと、飲んだ時は何でもなく飲めるが、後から酔いが回って多すぎたと感じることが多い。もちろん、毎日飲んでいれば体がアルコールに耐性をつけて、もっと飲めるようになる。でもよく考えて、自分の適正飲酒量は5本だと思った。飲んでいるうちに何本飲んだかわからなくなり、台所へ行って6本入りケースの残り本数を数えた。残り2本だったので、まだ1本飲める、有り難いと思った。この時点で1本を目につかない所に隠した。見た時にあと何本ある、もうないと感じさせることは、わずかながらも飲酒衝動に歯止めをかけるだろう。先ほど台所へ行ったと書いたが、手元に大量のビール缶を置かないほうがいい。ひと缶中身がなくなったらその都度台所へ取りに行く。立って歩くうちにわずかながらも理性を取り戻し、飲酒衝動に歯止めをかけられるだろう。こうして私は5本目まで飲んだが、5本目にしてようやく酒のあの効果、感情増幅効果を味わうことができた。ああそうだった、これがあるから酒を飲むんだったと思い出した。
5本の飲酒が終わった後は、外に猫を見に行った。腰痛対策の散歩だ。風呂は飲酒前に入っておく。飲酒後の入浴は辛かったり危なかったりする。

さて今度は、飲みながら何をやったかを記す。もちろん何をやるかは人それぞれだ。とにかくその人なりに酒を楽しめる何かをしなければいけない。私は今回、最初にちょっと心配なことをした。Windows95用ゲームにObsidianというのがあって、最近それを久しぶりにWindows10上でプレイしようとしたらセーブデータがない。セーブデータは、はるか昔にWindows95でプレイした時に作ったので、Windows10マシン上のゲームにはないのだった。私はこのゲームの特定の部分がプレイしたくて、そのためにはセーブデータが必要だ。飲酒を始めた私はプレイしたいという誘惑に勝てず、セーブデータを探し出してWindows10のゲームに入れた。何でこれがちょっと心配なことかというと、セーブデータを探すという動作自体は面白いものではない。その面白くない動作をしながら飲酒を続けると、いざ面白いことをしようという段になってすでに飲みすぎていたり、もう飲めなかったりして、結局飲酒を楽しめずに悔いを残してしまう。飲酒を始めたらすぐに面白いこと、つまり飲酒を楽しめることを始めるのがコツなのだ。今回は幸運にもすぐにセーブデータが見つかり、すぐにそれをゲームに入れられて、その後は懐かしいゲームを楽しむことができた。金麦2本を飲み終わった頃、酔ってきたのでゲームはふさわしくなくなった。ゲームプレイというのはどんなゲームでも、シラフの時の判断力とか、シラフの時の敏捷性とか、人間のまともな状態が必要だ。酔っぱらいがプレイしてもゲームクリアは望めない。酔っぱらいに適しているのはもっと単純なことだ。テレビを見るとか。そこで私は、まだ見ていなかったテレビ録画を見始めた。アニメDOUBLE DECKERの最新話を見た後は、フェアリーテイルファイナルを最初から見た。ちょっと量が多いので途中は端折った。ここまでが3本目4本目。最後の5本目はどうしても満足して終わる飲酒でなければならない。確実に満足するには、まだ見ておらず気に入るかどうかわからないテレビ録画ではなく、今までに何度も見てお気に入りの動画を選ぶ。この時点でようやく酒の感情増幅効果が出てきた。私は動画を見て泣けてきた。すでにおじさんとなった私は、涙も心も枯れ果てた。私が泣くとすれば、酒を飲んで脳が異常になった時だけだ。そういう非日常化効果が、酒の効能だ。そしてまた翌日から、涙枯れ果てた日常を頑張るのだ。

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