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人生最後の旅行は京都墓参(7) [手記さまざま2]

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私のビデオカメラはソニーのHDR-XR500Vだ。キャノンのデジカメでも動画は録れるが、ソニーのビデオカメラは買ってからあまり使わずに今に至る不憫な奴なので、人生最後の旅行には連れて行ってやろうと思う。

どうして買ってからあまり使わなかったのか。ひとつの理由は、サイズ的に持ち運びに不便ということだ。これでもビデオカメラとしてはコンパクトサイズだが、デジカメやスマホで当たり前に動画が録れる時代になってしまったから、ビデオカメラの出番はない。

この機器の設定で気をつけなければいけないのは、音声だ。5.1chと2chのどちらかを選ぶ。家庭に5.1chの機器がない場合は、2chで十分と思うだろう。ところが、2chにするとビデオカメラを構える自分の声は入らない。きっと、FLとFRのマイクだけが有効になるのだろう。私はその事情を知らなかったから、昔、大切な旅行の最中に色々な解説を喋りながら10時間位の撮影を作った。いざ帰宅後に視聴したら、旅の解説が聞こえない。これには参った。もう旅行は終わり、撮り直しはできない。

あと、このビデオカメラのズーム機能は使えない。これのひとつ前に買ったビデオカメラは、相当古い物で4:3画面の標準画質だったが、ビクターの品だった。それはズームレバーを動かすと徐々にズームスピードが上がり、レバーを放した時も緩やかにズームが終わる。その感覚が絶妙だった。いっぽうソニーのこれは、ズームの始まりも終わりも唐突で不自然だ。

でも、基本機能は優れている。接写でも細部が美しく撮れるし、相当暗い所でも撮れる。撮影結果の出来映えは、安いデジカメとは明らかに違う。

そういえば、真っ暗な場所でも撮れる赤外線機能は、ついに使う機会がなかったな。普通この機能は要らないだろう。