SSブログ

「いいかげんな保存」を始める前の私の頑張りの記録 [  VHSビデオ(補完計画)]

今日は、VHSビデオテープ独自の問題点とそれを処理する私の苦労について書きたい。

まずは、VHSビデオを二度再生してDVDレコーダーで二度録画しなければならない場合があるという説明から始める。これが、後に問題点に関係してくる。

VHSビデオを再生してDVDレコーダーで録画する時、小さな映像ノイズや音の歪みに気づくことがある。たった一度の再生ならば「そんなものなのだろう」と思って気に留めないが、以前にPCに入れたことがある動画を何らかの不備のために再保存しようとしている場合は面倒だ。不備のある既存の保存動画よりも今回の再生が優れていなければいけないので、どうしても比較する。既存の保存動画にはない映像ノイズや歪みを今回録画分に見つけると、何とかしたくなる。それでVHSビデオテープをまた再生し、DVDレコーダーでまた録画する。

こうして私の手元に(既存の保存動画を別として)初録と再録という2つの録画ができた。私の今回の動画は初録も再録も同じビデオデッキで再生したが、初録はトラッキング自動、再録はトラッキング手動。もちろん再録のほうを採用するつもりだった。

私はDVDレコーダーに録画した動画をDVD-RW経由でPCへ移し、AviUtlでmp4化して保存しようとした。そのさい、1フレームだけ下がったり1フレームだけ横線ノイズが出たりする場所は可能ならば修正した。少しだけ気になることがあった。再録の動画は物の輪郭がチラチラした。既存の保存動画はチラチラしない。自動フィールドシフトの残像最小化ではチラチラが目立って鑑賞しにくく、映画/アニメで輪郭が少しぼやけると鑑賞しやすくなった。私はこれで良いと思っていた。

ところが後に、このチラチラがトラッキング状態によるものだとわかった。初録のほうはチラチラがなかった。こうなると、初録のほうを採用したくなる。私は改めて初録のほうの動画をAviUtlに読み込み、修正をほどこしmp4化した。

ところが、またもや問題が見つかった。動画をチェックしている時、どうもチリチリと小さな音がしている気がしていたが、私の PCはヘッドホンジャック出力にノイズが入るので、それだろうと思った。でも違った。動画の音声そのものにチリチリという音が入っていた。調べたところ、どうもトラッキング状態によるHi-Fi音声トラックのノイズらしかった。

つまりこういうことだ。初録はVHS再生時にトラッキング自動にしたら、映像のトラッキングはぴったり調整されたが音声のトラッキングは少しずれた。再録はVHS再生時にトラッキング手動にしたら、音声のトラッキングは調整されたが映像のトラッキングは少しずれた。

ではどうしたらいいのか。私は、初録の映像と再録の音声を使う方法を試みた。初録と再録はDVDレコーダーの録画ボタンを押すタイミングが違うから、まずSoundEngine freeを使って再録のwav開始タイミングを初録のwavに合わせる。例えば再録のほうが初録よりも後から始まっているならば、差分時間の無音を再録の冒頭に付ける。初録のwavを名前変更しておき、その場所へ再録のwavを入れて初録の元の名前と同じにする。この状態でAviUtlにaupを読み込めば、aupを騙して再録のwavを使わせることができる。

まだ問題は解決しなかった。一度aupを作ってからwavを変更すると、うまく行かないことがあるので気を付けなければならない。私の今回の元動画は右音声トラックだけに音が入っている。(この元動画はダビング編集で作ったもので、Hi-Fi音声の無いモノラル出力のビデオデッキで再生し、その音声を録画側ビデオデッキのRに入れてダビングしたから。)初録は、ビデオデッキの設定で右音声を左右両方から出した。再録は特別な設定を何もせずに再生したので、右からは右音声、左は左音声(つまり無音)となった。このままでは困るので、私はSoundEngine freeで左右チャンネルを分離し、モノラルwavにしていた。これを初録wav(2ch)の代わりにAviUtlに読み込ませたら、音声が途中から聞こえなくなった。私は今までの経験から、再録wavの規格をできるだけ初録wavと同じにする必要があると推測し、SoundEngine freeでモノラルwavを2chにした。