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小公子吹替え版で困った [  VHSビデオ(補完計画)]

小公子。少し前の記事でPC保存したのは字幕版、今回は吹替え版。テレシネ動画だからインターレース解除は自動フィールドシフト確定。マニュアル24fpsで苦労して作業するだけの時間も健康も私にはもうない。

私ははじめ、この小公子には自動フィールドシフトの映画/アニメが良いだろうと思っていた。なぜなら映画/アニメは少しぼやけたように見えるが、それは元動画のチリチリと出ては消えるゴミを低減してくれた事でもあり、動きの滑らかさでは残像最小化に勝ると思っていたからだ。ところが、あるシーンで意外な結果が出た。ご婦人の頭が右から左へ移動するのに注目すると良い。どちらの動きが滑らかか。

映画/アニメ


残像最小化


映画/アニメでパンやティルトがカクカクした事は、数は少ないが今までにもあった。でもそれはまれで、VHSビデオテープの劣悪状態が生んだ現象であり、そういう時は60fpsで保存する以外にもうどうしようもないと思っていた。ところが今回の件は、残像最小化で滑らかに動く。驚きだ。

この件の後、私はこの動画を残像最小化を主にして見て行った。そのうちに、困った事に気づいた。今回のPC保存は、すでに保存してある動画に何らかの不備があり、それを保存し直す作業なのだが、保存済みのmp4と見比べてみたら保存済みのほうが色が良かった。

保存済み
小公子2 既存.jpg

今回(残像最小化)
小公子2 残像最小化.jpg

今回再生分には、動画全体に広がる緑色のもやもやとした色ノイズがある。ところが保存済み動画のほうはそれがない。どうして違いが出来たのか。それを特定するのは困難だ。少なくとも3つの可能性があり、どれが正しいか判定するには時間をかけて実験しなければならないが、私にはそんな時間も健康もない。とにかく3つの可能性を挙げよう。

可能性1。前回再生した時から今回の再生までに数年が経っている。その間に再生用ビデオデッキの電子部品が劣化した。

可能性2。今回のPC保存は上に書いた通り既存の保存動画に不備があったから行っていて、その不備のひとつが、再生用ビデオデッキと録画用DVDレコーダーの間に不要な機械が入っているのに気づかずにダビングしてしまい、その機械のせいで色合いが変わってしまったという問題だ。だがひょっとして、その機械のおかげで緑色のもやもやとした色ノイズが取れたのか?

可能性3。前回のPC保存と今回のPC保存を比べて、機器の違いがもうひとつある。録画側のレコーダーが前回は古いDVDレコーダー、今回は新しいBDレコーダー。機器の中に入っているエンコーダーが違うから、ノイズたっぷりの映像信号が入力された時にそれをどういう形で情報を間引きつつコード化するかが違うはずだ。

色ノイズの原因を特定することは、完全に出来ないわけではない。再生用ビデオデッキ、前回のPC保存時に誤って接続した不要な機械、録画側のDVDレコーダー、すべてまだ手元にある。これらを使って様々な条件で再生・録画した結果を比べれば原因は特定できる。でも、腰痛が大変で残された時間も少ない私がそれをしてはいられない。そう、原因究明のために必要な機器はすべて揃っているが、私には健康と時間がないんだ。

いったい私は、どうしたらいいのだろう。この問題についてよく考えてから先へ進むから、次の「夜叉が池」にとりかかるのはしばらく後になりそうだ。