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恥ずかしい動画だが記事内容は真面目だ [  VHSビデオ(補完計画)]

今回の記事は、地球防衛少女という恥ずかしい動画を私がどうやってAviUtlで色調補正したかという記録だ。

少し前にエトワールなどの映画を色調補正した時と同じように、この恥ずかしい動画でも私はまずネット上から画像を探し出し、それを手本にして色を修正しようとした。ところが、それが難しかった。

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よくもまあ昭和の一時期の日本人はこんな恥ずかしい動画を作って売り出したものだ。そんでもって、よくもまあ私はそれを入手して視聴したものだ。

それはともかく、ネット上の画像と色が全然違う。でも、この色になるまでには、試行錯誤と紆余曲折があった。

これを見てくれ。色調補正をしていない状態だ。

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え?恥ずかしい動画だって?だから以前の記事からずっと私が恥ずかしい動画だと書いてるじゃないか。さて、肌の色を見るんだ。これがこの動画の「変に黄色い色」が一番顕著に出るシーンだから、私はあえてこのシーンを選んだ。これを色調補正する。補正後が、こうなった。

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補正前と比べると、元の状態がどれほど黄疸だったかがわかる。これよりももっと補正して「小麦色」よりも「肌色」にすることも試みた。上の補正状態では、このシーンの後で映る主人公の肌も「小麦色」になる。でもこの主人公は日焼けしていないから、肌は「小麦色」よりも「肌色」が正しい。ところが、そこまで補正したら、ずっと後のシーン(この記事の最初の画像)がすごく赤くなってしまった。どうやら、ひとつの動画の中でもシーンによって色合いが異なるようだ。だからといって、「どこからどこまでが同じ色合いのシーン」と全部調べて部分ごとに色合いを補正するなんていう面倒な作業はやっていられない。私はこの動画にそこまでのこだわりを持たない。動画全体に一律に補正をかける。そうすると、上の補正状態になる。そうなると、この記事の最初の画像のシーンは、ああいう色になる。こうして、ネット上の画像の色に合わせるのでなく、手持ちの動画の「部分部分で異なる色合い」のどこもそれなりに見られる色を模索した結果、上の色になった。

補正したのは色合いだけではない。輝度もいじった。なぜなら、おそらくダビングに使ったビデオデッキの不調により、一部のシーンは明るすぎて白飛びしていたから。

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こんなにひどい。画質がひどいのは3倍モード録画だから当然だが、明るさもひどい。これを少し暗くして白飛びを補正する。

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補正後の明るさは、こうなった。(色合いも同時に補正されている。)

もうひとつ考えるべきことがあった。スタッフロールとインターレース解除。私は今、自動フィールドシフトの映画/アニメにかなり惚れ込んでいる。ただ、スタッフロールがあるシーンだけは気にする。

これが、映画/アニメ。

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これが、残像最小化。

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映画/アニメでは残像を多用するからか、文字の輪郭はぼやける。物の輪郭は多少ぼやけても気にならないものだが、文字というのは妙に気になる。スタッフロールに書かれているのはどうでもいい情報だから、別に読もうとは思わないが、それでも人は文字が出てくると無意識に目がそこへ行く。そしてそれが文字だと、無意識にひとまず少し読んでしまう。その時、輪郭のぼやけた文字は気持ち悪いし読みにくい。だから私は、スタッフロールが出てきたら映画/アニメだけでなく残像最小化も試して、どちらか見た目の気に入ったほうを選ぶことにしている。