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まずは県立地球防衛軍で調べた [  VHSビデオ(補完計画)]

逆テレシネにどんなプラグインを使うのが良いか調べようとした。

候補は、

自動フィールドシフト(映画/アニメ)
自動フィールドシフト(残像最小化)
マニュアル24fps

の3つ。

最初のテスト動画は「県立地球防衛軍」。その中からパンやティルトなど滑らかな動きのある部分をテストに使った。参考までに自動24fpsと自動を使った結果も保存した。絵のぼやけや縞もチェックできるように、x264のqualityを16まで上げた。

「自動フィールドシフト(映画/アニメ)」では残像を使うので動きのある部分がぼやけて見えることがあるが、テスト動画にあまりにも滑らかなパンやティルトを選んでしまったので残像が多少あっても支障がなく、むしろ「残像最小化」に比べて輪郭のギザギザが目立たなくなってくれた程だった。

「自動フィールドシフト(残像最小化)」は絵がくっきりするが、動きに滑らかさがないことがある。今回のテスト画像でも輪郭のギザギザは再現された。滑らかさは、パンやティルトのところどころで一瞬止まったように「見えないこともない」という程度。逆テレシネ操作を一切していない「自動」でのような、動きの明らかな引っかかりはない。

「マニュアル24fps」ではパンやティルトに一瞬の止まりはない。24fps化が功を奏しているのだろう。ところが横縞は問題大ありだ。「自動フィールドシフト」でもVHSビデオを扱うと細かな横縞が出るが、それは「PMD」を併用してうまい具合に消える。ところが、「マニュアル24fps」ではそれと別のものも出る。輪郭が奇数ラインと偶数ラインとでずれているように見え、その部分が櫛の歯状に横縞のようになる。これは「PMD」では消えない。「NNEDI3」で消える。

結局、今回のテスト動画では、パンやティルトの滑らかさは3つのどれも合格点だった。細かい事を言えば「残像最小化」よりも「映画/アニメ」や「マニュアル24fps」のほうがなお滑らかと言えるだろう。

ぼやけについては、動画としてチェックした時には、いちばん動きがぼやける可能性のある「映画/アニメ」でも悪い印象がなかった。静止画として比較すると、「映画/アニメ」よりも「残像最小化」や「マニュアル24fps」のほうがくっきりしている。
追伸 日を改めて見てみたらそれほどの違いでもないように思えてきた。いま私が精神的にやられているので細かく見直す元気がない。それでも私は実験結果や考察を書き続ける。

自動フィールドシフト(映画/アニメ)
b 自動フィールドシフト(映画アニメ)PMDなし.png

自動フィールドシフト(残像最小化)
b 自動フィールドシフト(残像最小化)PMDなし.png

マニュアル24fps+NNEDI3
b マニュアル24fps+NNEDI3.png
(画像がバラダギ大佐なのは、ここがティルト(スクロール)するシーンでテストに適していたからだ。断じて下着姿だから選んだのではない。)

「マニュアル24fps」は縞を消すために「NNEDI3」を併用するが、その「NNEDI3」の功績で「残像最小化」よりも輪郭が美しいようだ。

補足が2つある。まず、「マニュアル24fps」は間引きフレームを自分で決めるのだから、自分が間違えると結果としてのmp4がひどい状態になる事を忘れてはいけない。元動画を削除した後でそれに気づいたら悲劇だ。だからよほど思い入れのある動画を、よほど時間をかけて念入りに調べて間引きする場合にしか使ってはいけない。

それと、「映画/アニメ」も「残像最小化」も「間引き」を使っている。多くの動画では、たった1フレームの中だけに特別な情報が入っている事はない。そのフレームの少なくとも前か後のどちらかには同様の情報が連続して入っているのが普通だ。だから表示時間が短かすぎる1フレームを間引かれてもどうという事はない。しかし「県立地球防衛軍」は、1フレームだけ絵を変えるという、まるでサブリミナルみたいなお遊びをしている。万一そのフレームが間引かれてしまったらアウトだろう。

ひとまず、「県立地球防衛軍」は頑張って「マニュアル24fps」を試してみる事にする。