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孤独へ向かって突っ走れ(1) [  カセットテープ(補完計画)]

問題提起
私の右耳は高音が聞こえにくい。ヘッドホンで音楽を聴く時、(私個人にとってはとくに昔のカセットテープ音声を聴く時だが、それ以外でも、)左の楽器音ばかりが良く聞こえる。左右の耳が同じくらいにバランス良く聞こえたら良いなあと、私はよく思ったものだ。PCでの音楽再生時にヘッドホンを使うとして、耳の聞こえ方を補正するソフトウェアを作れないか。

動機1
私は先日のブログ記事で、私自身がヘタレているから楽しい事を作れないと考えた。ヘタレていない人間として冨田勲を考えた。いつの日か私も冨田氏のように「自分自身の生み出す世界を」扱わなければいけないと思った。自分自身が生み出す世界とは、他人が作った動画をいじるのでなく、他人が書いた本を読むのでなく、他人が作ったアニメを見るのでない。そうではなく、自分が作曲した、自分がプログラミングした等を意味する。完全な無からの創造ではないが、少なくとも既存の作品からの二次創作的行動ではない。なぜそれが必要か。二次創作では、私はそれを自分の誇りにできないし、それを心の拠り所として自分に自信をもつことができない。

動機2
私は先日のブログ記事に動画をUPし、チェックのためにそれを複数回再生した。その時、左から聞こえる楽器音が明確に聞こえ、右からはただ曖昧に音が鳴っているのに気づいた。これは私の右耳が聞こえにくいせいだ。私は若いころから右耳が聞こえにくい。とくに高い音が。今までにも、音楽を聴く時に自分の耳の聞こえにくさを補正してくれるソフトウェアがあればいいと思っていた。この聞こえにくさは私個人のものであり、世間一般の関心事ではないから、補正ソフトウェアは巷にない。私は若いころコンピュータプログラミングが趣味だった。補正ソフトウェアを自分で作れないことはないだろう。今までにも作ろうと思ったことはあり、基礎的な実験プログラムを組んだ。しかし必要なプログラムは多岐にわたり、実験結果が芳しくなく、中途で力尽きた。

方向の定義
耳の聞こえ方を補正するソフトウェアは、巷でウケない。ほとんどの人は見向かない。ブログ記事にしても同様だ。これをやるからには、私は「人に見てもらう喜び」を捨てなければならない。そうでなければ、やがて誰も見向かなくなった虚しさにプログラミングをやめてしまうだろう。私よ、敢えて叫べ、「孤独へ向かって突っ走れ」と。

現時点での留意点
自分の耳を傷めないように気をつけなければいけない。聞こえにくいからといって無理に音を大きくせず、音量を補正するといっても限度をわきまえ、聴くテストを長時間続けず、難聴にならないように気をつけなければいけない。

プログラムの推測される各モジュール(現時点)
1.音の左右バランスを調整する装置。これがつまり目的に直結する。
2.高音と低音の聞こえにくさが異なるのだから、音をいくつかの音域に分ける装置。(それら個々の音域を個別にバランス調整する。)
3.音をいくつかの音域に分けるので、それらをミックスした時にクロスオーバー周波数に変な山や谷ができないようにテストと修正を繰り返すだろう。変な山や谷があるかどうかを確認するには出力をwavで保存するルーチンが要る。((a)周波数が連続して変化するサイン波か、または(b)ホワイトノイズを入力し、wavで出力し、それを(a)SoundEngine Freeまたは(b)スペクトラムアナライザで表示し確認する。)
4.音の左右バランスは自分の耳の特性に合わせなければいけないので、そのためには自分の耳の特性をテストする装置が必要。人間がヘッドホンを装着し、ボタンを押すとサイン波またはそれに近い一定の周波数の音が流れる。もしもその人間にとって音がセンターから聞こえるように感じないならば、何かの操作をすると音像が左または右に移動する。その人間は、自分にとって音がセンターから聞こえると感じる状態を探し出す。そのさい人間に先入観を与えないように、左右の音が同じ音量で出ている時の調整位置が人間にわからないようにする。だからスライダーによる操作はふさわしくない。ボタンを押す等の操作が良い。人間は、音がセンターから出ていると感じた状態で決定ボタンを押す。ただし片耳があまりにも聞こえにくく補正不可能な場合も考慮する。その場合は人間は調整不可ボタンを押す。どちらのボタンが押されても、処理は先へ進み、先ほどとは別の周波数で聞こえ方を試す。この処理を実現するソフトウェアが必要。
5.以上の補正を実際の音楽リスニング時に行うには、音楽プレーヤーソフトに補正ソフトを組み込まなければならない。DirectShow filterとして実現できるだろう。

これでわかるように、必要なプログラムは多岐にわたる。以前に私が中途で力尽きたのは、作業の膨大な量と、それらの実験結果がいつも良好とは限らず壁に突き当たったのが理由だ。作業や結果を焦ってはいけない。2年くらいかかって良いと思うべきだ。あるいは、「全体を完成させなければ」という気持ちを捨てよ。上記モジュールのうち、たったひとつだけを見よ。それだけを作ろうとせよ。それが終わったら、次のモジュールに目を向ければよい。

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