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昔のマンガ本を捨てる(67) [  昔の本(補完計画)]

JOJOを片っ端から捨ててゆく、その2回目です。

第2巻。第1巻の最後にジョジョに襲いかかった3人のごろつきの中に、スピードワゴンがいます。これがジョジョとスピードワゴンの出会いです。スピードワゴンの武器は、つばに刃の付いた帽子。これを自在に操り回転をつけて相手に投げつけると、帽子の刃は相手の骨まで達します。たかが慣性で回転するだけの帽子が、人体に当たっても回転が弱まることなく骨にまで食い込むのです。JOJOシリーズのひとつの特徴であり魅力でもある「攻撃のものすごいオーバーアクション」は、すでにここから登場しています。大怪我をものともせず向かってくるジョジョの覚悟と信念にスピードワゴンは敗北し、ジョジョの仲間になります。ジョジョは毒薬の売人を突き止め、解毒剤を手に入れて帰ります。ディオは人間であることをやめ、石仮面で吸血鬼となります。吸血鬼の独特の叫び声UUURRRRYYY!!(ウウウリーーーイイ)は、ここに初めて出てきます。そしてジョジョとディオの対決。物語にまだ波紋は出てきません。ジョジョは吸血鬼に「勇気」で立ち向かいます。この闘いの中でディオが「無駄 無駄ッ!!」と言います。第三部のザ・ワールドにつながってゆくセリフが初めて出てきた瞬間です。闘いが終わり、重症を負ったジョジョを看病するのはエリナ。第1巻でディオに無理やりキスされ、泥水で口を洗ってみずからの意思を示したエリナが、長い年月を経てジョジョと再会します。吸血鬼のディオは生き残り、館の焼け跡から姿を現します。そして物語は第3巻へ。第2巻はまだ波紋が出てこないので、画像はなしとします。



第3巻。ジョジョはツェペリ男爵と出会います。ツェペリは「勇気だけでは『石仮面』の力には勝てんよォ」と言います。ついに波紋の登場です。ツェペリがジョジョの呼吸を調節すると、波紋の呼吸をしはじめたジョジョは腕の複雑骨折を瞬時に自己修復してしまいます。この漫画にしばしば見られる「攻撃のものすごいオーバーアクション」と同様に、波紋は「ものすごいオーバーパワー」なのです。この時点では、波紋の力は仙道とも呼ばれています。
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ジョジョはツェペリの元で波紋の修行を始めます。腕が伸びてリーチが格段に長くなるズームパンチ!そしてディオを倒そうとするジョジョとツェペリの前に現れるのは、ディオの手下となった切り裂きジャックです。
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切り裂きジャックに立ち向かうは我らがツェペリ。その攻撃はワインを口に含んでパパウ、パウパウ、フヒィーンの、波紋カッター!口に含んだワインを歯の間から押し出すだけでも、メスをも切り裂くカッターになる!こういう「あまりにもオーバーな描写」に、読者は頭へ突き抜けるような快感を覚えて酔いしれるのです。私が週刊少年ジャンプを読み始めて最初に見てとりこになったのが、この波紋カッターでした。
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ツェペリはジョジョに波紋の極意を気づかせるために、切り裂きジャックのとどめを刺すのはジョジョに任せます。ツェペリがヒントとしてジョジョに言ったのが「北風が勇者バイキングをつくった」です。ここで、ジョジョが波紋を放つ時の言葉「ふるえるぞハート! 燃えつきるほどヒート!」が初めて出てきます。

その後もツェペリは、水面を歩いて渡るという技を披露。水面に立つのは、第二部でリサリサもやりますね。でも、ジョジョ達がいい調子で進めるのはここまででした。ジョジョの前にディオが現れます。ツェペリがディオに波紋を流し込もうとしても、ディオは相手の腕を凍らせるという、これまたすごい技を使い、なんと波紋はディオに通じません。一気に絶体絶命の状況に。ディオは自分が出るまでもなかったと言い放ち、後の始末をタルカスと黒騎士ブラフォードに任せます。
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ここからジョジョとブラフォードの闘いが始まりますが、この部分だけ荒木先生は波紋にいくつものバリエーションがあるという設定を使います。第二部ではくっつく波紋と反発する波紋がありますが、ここはそれとは別です。まずは炎の波紋、緋色の波紋疾走(スカーレット・オーバードライブ)。ジョジョはこの波紋で、自分の腕にからまり血を吸うブラフォードの髪の毛を焼き切ります。次の波紋は・・・第4巻になってからです。第3巻はここまで。

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