SSブログ

昔のマンガ本を捨てる(64) [  昔の本(補完計画)]

GS美神を片っ端から捨てる、その17回目です。

GS美神第4部、一気に行きます!

gsm36-1.jpg
単行本第36巻。スケールが大きすぎる対アシュタロス戦が終わって、話はいつもの美神といつもの横島に戻ります。私はシリアスすぎる一大スペクタクルよりも、こういうののほうが好きです。

gsm36-2.jpg
妖狐のタマモです。この巻で登場した後、最終巻までの各巻に出番があります。

gsm36-3.jpg
ちちしりふとももを追いかけるはずの横島自身がちちしりふとももになってしまっては本末転倒。でも、男が女装すると変にのめり込む危険があるというのは私も感じたことがあります。学生時代にサークルの合宿で、やらされなかった?

gsm36-4.jpg
ユニコーンがスキャンしたおキヌちゃんです。そうかー、この時期の椎名先生はおキヌちゃんをこんな風に思っていたのかー。

gsm37-1.jpg
単行本第37巻。表紙にいるのは美神令子ではありません。その母親の若い頃です。顔がそっくりなので、読者が何も知らないでこの本の途中から読み始めると美神令子と勘違いしてしまいます。第37巻では、唐巣神父の口から美神令子の両親の馴れ初めが語られます。今までに美神の母親、横島の両親が出てきましたから、ここで美神の父親が出てきて役者が全員出揃ったわけです。美神の母親と一緒に描かれているのは、吾妻公彦と、若き日の唐巣神父です。

この話のタイトルは「GS美神'78!!」で、美神の母親がまだ18歳だった時を描いています。椎名先生は、描く時代が今でなく昔というのを有効利用して、1978年当時のものを積極的に取り入れています。私は描かれているものが1978年のものかを逐一検証する気力はないので、とにかくページを見て列挙だけします。新宿副都心の一部の高層ビルが建設中。喫茶店のテーブルはインベーダーゲームになっている。来年ウォークマンらしきものが発売予定。ピンク・レディーの曲。映画スター・ウォーズ。前年に宇宙戦艦ヤマト劇場版。(1978年ではなくそれ以前のTVヒーローとして)ガッチャマン、ウルトラマン、マジンガーZ、仮面ライダー。ウィークエンダー。'78ヒットソングの豆知識。週刊少年サンデーに「うる星やつら」連載開始。第38巻に移って11PM。成田空港の開港と反対派。

令子の両親は結婚した時に妻の姓を選んだんですね。妻はチューブラー・ベルによる事件のせいもあってGSに必要な能力の高さはすでに知られていたでしょうから、名前を変えないほうが仕事がしやすいですし、夫のほうはその強大すぎる精神感応能力のせいで不気味なヘルメットなしでは人に近づけないから、人に広く名を知られることはない。合理的な選択ですね。

私が個人的に気になることがあって、悪魔チューブラー・ベルの名前の元ネタって何なんでしょう。チューブラー・ベルといえば、普通はNHKのど自慢の鐘なんですが、それが美神令子の母親を苦しめた悪魔の名ってのはピンと来ないでしょ。

gsm37-2.jpg
「うる星やつら」の発想はこうやって生まれた・・・とは誰も思いませんが、このシーンは面白かったです。

コメント(0) 

コメント 0

コメントの受付は締め切りました