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昔のマンガ本を捨てる(53) [  昔の本(補完計画)]

GS美神を片っ端から捨てる、その6回目です。

今回は、学校の机特集号です。

学校の机が初めて出てくるのは第4巻です。

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学校の古い机が妖怪化したもので、目的は青春すること。自分の中に生徒を取り込んで学校ごっこをしようと企みます。

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生徒を取り込む時は妖怪になります。

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生徒を取り込んだ異界空間では女子生徒のイメージで現れます。愛子という名前まで付いています。たぶん自分で付けたんでしょう。机が本性なので机から女子生徒の姿が離れることは原則としてできませんが、異界空間は自分の腹の中なので机なしで女子生徒のイメージになれます。廊下は走るなとか、先生授業をしてくださいとか、まるで学級委員です。

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異界空間は別として、第4巻ではまだ足がありません。なにしろ「机から女子生徒が生えてる」イメージですから。

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第5巻でもそれは変わらず。変わったのは、すっかり生徒の一員になっているということ。

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第7巻では設定に多少の変更があり、足があります。机を持ち上げて歩き回ったりと、「机と一緒にいればいい」という設定になっています。

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第9巻でも設定は第7巻と同じです。机を持ち上げて走り回るどころか、他の生徒よりも先にニュースを仕入れたりしています。

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第11巻。設定はどうやら固定したようです。机から上半身だけ出しているか、または机の上に腰かけているか。移動する時は頭の上に机を持ち上げて歩く。

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第13巻にはミステリーをもじった話が出てきます。話のタイトル「Vの悲劇」は、どっちが元ネタなんでしょう。Wのほうは1982原作の後1983,1984,1986,2001...で、ちょうどなんもない時にこの話(1994)が掲載されたので、当時の流行をもじったわけではなさそう。でもXYZWが使用済みだと知ってたからVでValentineにひっかけたんですよね。この話は、横島の靴箱にバレンタインのチョコが入っていたという大事件です。いったい誰がそんな酔狂なことを!ここで美神令子登場。美神がチョコの残留思念を呼び出して喋らせたところでは、チョコが靴箱の一番上の奥に置かれていたのがヒントだという。美神令子が言う。「犯人は、男よ!!」女子生徒じゃ手が届かないから。(靴箱にチョコ入れただけで「犯人」になってる!)さらに美神は言う。あんなはっきりした残留思念が生まれたのは、彼が霊能力者で、しかも本気だったからだと。横島を愛する男は2人に絞られた。ピートか、タイガーか!ところが美神はさらに言う。「犯人はあなたね、横島クン!!」生徒たちは納得する、横島くんは見栄をはりたくて自分で自分にチョコを買ったのか、と。横島はひとり泣く。「俺は・・・俺はそこまで落ちてない!!」後になって、美神の事務所で真犯人に気づいたのは、おキヌちゃんでした。「背が低くても台の上に乗れば手は届きますよね!? 机とか」

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ちなみに、横島が物の怪の類に好かれやすいという設定は第1巻から始まります。

その後も第15巻、第17巻・・・と、学校の生徒が出てくる時には机も混ざっていることを確認しましたが、特集はここまでで十分ですね。

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