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昔のマンガ本を捨てる(46) [  昔の本(補完計画)]

明智警視を片っ端から捨てます。

「明智少年の華麗なる事件簿」と「明智警視の優雅なる事件簿」。この2冊はカバーの紙が綺麗なんですよね。デジカメ撮影ではそれがわからなくなってしまいますが。

全部の話を読み直してみた結果、この2冊からはそれぞれ巻頭の1話だけを撮影することにしました。それには個人的なわけがあります。それぞれの巻頭の1話は、2冊の本の中ではむしろ例外的な話です。他の話にはお決まりのパターンがあります。明智警視が何かのきっかけで昔の思い出語りをします。その話の中で彼は何をやらせても他人より秀でていて、事件も見事に解決します。それを横で聞かされる金田一は自慢話にうんざりして愚痴をこぼします。私は今回読み直してみて、金田一と同じ感想をもったのです。非の打ち所のないスーパーマンの自慢話でなく、行き詰まったり悩んだりしながら問題を解決する人間臭い話を、今の私は求めているらしいです。

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「明智少年の華麗なる事件簿」から「明智少年 最初の事件」。初出は短編集3・金田一少年の冒険です。
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どんな事件の謎も必ず解ける明智少年ですが、親友の自分にあえて容疑がかかるように仕組んだ犯人の気持ちはわかりませんでした。明智少年は常に他人よりも優れているから、自分より優れた友に憧れる気持ちを知りません。明智少年に憧れる親友が最後に何を望んだかを察することができなかったのです。

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「明智警視の優雅なる事件簿」から「証言パズル」。初出は短編集1・金田一少年の挑戦です。
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そういえば金田一は何回か容疑者になりましたね。これ以外の話では警察から逃げ回りつつ自分で容疑を晴らそうとしましたが、今回は留置所にいるので何もできません。全部明智警視に任せるしかありません。

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