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昔のマンガ本を捨てる(45) [  昔の本(補完計画)]

金田一少年を片っ端から捨ててゆく、その10回目です。

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短編集5。金田一少年の対決。
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「血染めプールの殺人」。流れるプールでの殺人事件です。被害者の遺品には、プールに来たなら持っているはずのものがない。金田一の推理が冴えます。
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「亡霊学校殺人事件」。トイレの花子さんです。廃校のトイレ、トイレというより便所という表現がぴったりの暗くて古ぼけた場所、そのいちばん奥の個室で何かが起きます。心霊スポットの雰囲気描写も一流ならトリックも一級です。最後にちょっとだけ心霊現象のおまけつきです。
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「瞬間消失の謎」。貴重な初版本を推理勝負の道具にする犯人は、ホームズの孫を名乗る資格がないでしょう。

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短編集6。金田一少年の回想。
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「怪盗紳士からの挑戦状」。怪盗紳士、やっと再登場です。私はてっきり、もっと出番が多いのかと思っていました。この後は、第Ⅰ期最後の話でちょっと顔を見せて終わりですね。
「午前4時40分の銃声」。この話のトリックは、面白いけれども実現するのは大変そうです。線路とアパートを挟んで建つ2つの建造物の3階から1階へナイロンテグスを張るのは、それだけでも話がひとつ作れるほど技術が要りますね。夜明け前で人がほとんどいないとはいえ、新聞配達員などに見られずにそれをする必要があります。それと、ラスト近くで金田一が鍵を見つけますが、当初殺人事件として捜査したにもかかわらず拳銃のすぐ近くにある鍵を見落とした警察は、相当間抜けということになります。
「妖刀毒蜂殺人事件」は撮影を省略しました。
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「女医の奇妙な企み」。私はこれの話自体が気に入ったわけじゃなくて、ラストの「どっかの誰かさん」というのが妙に気に入ってしまったんです。結局、どこの誰だかわからずじまいの人。たとえばこの話が実写ドラマになった所を想像してみましょう。ドラマの最後にクレジットが表示されて、キャストが出てきます。金田一一 誰々、剣持警部 誰々。そんでもって、どっかの誰かさん 誰々(笑)。それしか書きようがありませんからね。

コメント(1) 

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blueclouds

コメント欄にて失礼。今ごろようやくですがカテゴリーの「昔の本」を昔の記事から今の記事へ移動しました。あと数件の記事で金田一は終わりますが、今後もマンガ本は捨てるつもりなので。ただし体調と日常のやるべきことが理由で、金田一以外は数か月後になるでしょう。
by blueclouds (2016-03-24 06:08)