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昔のマンガ本を捨てる(44) [  昔の本(補完計画)]

金田一少年を片っ端から捨ててゆく、その9回目です。

体調は相変わらず良くない、やるべきことはある、それなのに必死で金田一の撮影を毎日している。私という人間は妙な所でしぶといなあと自覚しました。この撮影が全部終わってしまったら、きっと私は寂しくなるだろうなあ。

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短編集3。金田一少年の冒険。
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「鏡迷宮の殺人」。この迷路はいいですね。もともと迷路というものはワクワクしますが、紙に書いた迷路と人が入る迷路とでは事情が異なるんですね。その異なる事情で死体が隠せたり、隠し扉がなくても目的を達成できたりするのは読んでいて楽しかったです。
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「金田一フミ誘拐事件」。私は丼の字が出てくる推理ものを2つ思い出します。ひとつがこれ、もうひとつは古畑任三郎の「その男、多忙につき」。古畑のほうでビルの窓を使って丼の字を作ったので、私は「明智警視の優雅なる事件簿」の中にある「死者のチェックメイト」の筋書きが先読みできてしまいました。
「明智少年の華麗なる事件簿」は、同名の単行本「明智少年の華麗なる事件簿」の中に「明智少年 最初の事件」という題で再録されています。どっちを撮影しても良かったんですが、私は同名の単行本のほうを撮影することにしました。

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短編集4。金田一少年の疾走。
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「金田一フミの冒険」。フミが悲しい思いをする話ですね。
「白銀に消えた身代金」は撮影を省略しました。
「フィルムの中のアリバイ」。これを含めて、美雪が大怪我をする話は3つありました。金田一少年の事件簿に美雪が不可欠なキャラクターなのは言うまでもないですが、さまざまな使われ方をしていますね。基本は、はじめの幼馴染として。あるいは、なかなか関係が進展しない恋人役として。時には恥ずかしいお色気シーンに使われたり。そして時には死にそうな大怪我も。
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「殺人レストラン」。金田一少年の事件簿の中では珍しく倒叙物です。倒叙物の有名作品といえば刑事コロンボ。あの作品の魅力は、犯人のアリバイを崩してゆくコロンボの存在だけではありません。コロンボにかき回された犯人が必死になって取り繕う姿もまた見どころです。「殺人レストラン」の犯人も、必死になって犯罪を隠そうとして、その姿がコミカルに描かれています。私は短編の中でこの話が好きです。それはたぶん、殺人事件を扱った一連の作品の中で、比較的コミカルで楽しいからです。

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