動画の色を濃く鮮やかにする

前からたまに書いている、ezrgb24サンプルを利用したfilterの話。今日は頑張った。もうここまで来れば、何も心配はない。今日は、私が一体何を求めていたのかを記しておきたい。

昔のVHSビデオテープをPC用にデジタル化した話は以前に書いた。VHSビデオでも結構色が鮮やかな録画はあるけれども、そうでない録画もある。それに私はデジタル化時に馬鹿なミスをして、不要な機械を通して再生してしまった。この機械は何やら映像信号をデジタル変換して画像処理してからまたアナログ映像に戻しているらしいのだが、その余分な処理のせいで映像の色がオリジナルから少し変化する。今回の作業にこの機械は不要だったのに、私はボーッとしていて取り外すのを忘れた。それどころか意味もなく電源まで入れていた。いまさら悔やんでも仕方がない。オリジナルから色がどう変化するかは元動画によって少しずつ違うんだが、とくに私が嫌だったのは、動画によっては色が薄くなったことだった。元動画が鮮やかでも、それがセピア色に褪せた思い出の世界みたいなイメージになってしまった。いまさら大量のVHSビデオを再デジタル化する気力も時間もない。ならば、再生時に色を濃くするしかない。それでezrgb24サンプルの出番となった。

今回はプログラムのソースの話ではなくて、結果をお見せしたい。サンプルはジャンル的にとても偏っていて恐縮だが、「色が変わってしまったー！」とショックを受けた時点でとくに印象深く悲しい色になった動画と、その次に悲しい動画をサンプルとしたい。「ミクロの決死圏」と「スペクトルマンOP」だ。

まずは「ミクロの決死圏」。これは今でもスカパーで放送することがある。DVDも出ているようだから、将来的に入手するかもしれない。とはいえ、VHSビデオに録画された全部の動画がDVDになるわけもなく、私はやっぱり動画の色を濃くしなければならない。そんなわけで、これが元絵だ。


そして、自作（といってもezrgb24を一部書き替えただけだが）filterを通して出力した時の絵がこれだ。


次に、「スペクトルマンOP」の元絵。


filterを通して出力した時の絵。


きっとある人は「どっちも大差ない」と思い、別のある人は「色空間が変だ」と思うだろう。それでも私は自分なりに頑張る。これからも、少なくとも自分が納得のゆく人生になるまで頑張る。