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冨田勲さんのLPのほうの世界から [  VHSビデオ(補完計画)]

私が自分のLPレコードを日常リスニング用としてVHSビデオテープに録音した事は以前に一度書いた。今は全14巻・各巻6時間を聴きながらインデックス付けをしている。今日はそのへんの事情を記録したい。音声UPとしては、かなり私個人の趣味を反映した所を少しだけ。

私はこのところ何ヶ月もカセットテープ音声のUPをしてきた。そのせいで少し考え方がよろしくなくなった。つまり、何か音声をUPしなければブログ記事にならないんじゃないかという変な気持ちが出てきた。実際にはテキスト情報だって立派な情報だし、音声UPのさいは(それが大昔の録音とはいえ)どこかに権利者がいてその人を困らせる結果にならないだろうかと心配しなければいけない。だから音声UPは、とりわけその音声がレコードをそのまま録音したものの場合は注意が必要だ。CD化されていれば絶対にUPしてはいけない。それでも、CD化されていない物はないか、UPできる物はないかと探してしまう。よろしくない、変な気持ちだ。

今回もVHSビデオテープに録音した物をチェックしながら、そういうUPできる物はないかと探した。しかしこれが、ほとんどない。とんがり帽子のメモルのBGM集とヒット曲集の録音があったのでBGMから何か出そうとしたが、この2枚はどちらもCD化されていた。イクサー1はマイナーだから富士壱號出撃のBGMでも出してやれと思ったら、これもCD化されていた。どうやらイクサー1は全然マイナーじゃなかったようだ。ロックや歌謡曲は出せない。クラシックは出すまでもない。それじゃ私はどうすんの。

宝島。雑誌じゃなく、小説でもなく、アニメの。しかもBGM集ではなくヒット曲集。これはCD化されていない。どうしてCD化されないか。それは、CD化する必要がないからだ!

たとえばLPの2曲目。「なかよしこよしは誰?ベンボーと僕だよ!」なんだこの歌は。いつどこでこんな曲がヒットした?そもそもアニメの中で一度でも歌われたか?たとえ歌われていても聴きたくないぞ。そう、このLPは「食わせ物」なのだ。当時、私は宝島関係でこのLPしか見つけられなかった。BGM集はなかったのだ。それで私はこれを買った。いつどこでヒットしたか不明の「ヒット曲」がたくさん入っているLPを。

このLPはCD化されていないし、これから先も「需要がないという意味で」絶対にCD化されないと私は確信している。だからOPやEDは別として、例の「ヒット曲」ならばUPできる。でも、誰からもUPの要望は来ないだろう。こんな「ヒット曲(ベンボーと僕)」の要望は。

次。さらばハイセイコー。ひたすら競馬の実況中継が録音されている。その合間にものすごく暗い詩が挿入される。当時の私はちっちゃいガキだったので、もちろん賭け事なんかしない。ただ父親がどっかの新聞の競馬欄を見たりテレビの競馬中継を見たりしているのを横から眺めていた。そんな時、ちっちゃいガキには何もわからなかったが、とにかくすごい馬が現れたと世の中で言われて、それに飲み込まれてハイセイコーのファンになった。だから私は競馬に賭けた事はないが、ハイセイコーのLPはもっている。競馬の実況中継なんかCD化されるはずがないと思ったら、これもCD化されているのか!現代はすごい。なんでもCD化されているじゃないか。CDの中身の一覧に、あのやたらと暗い詩は見当たらない。あのひたすら暗い詩だけはUP可能かもしれない。でも私まで暗くなるから嫌だ。

こんな風にして私のレコード音声UP計画は、CD化済みのせいでことごとく頓挫した。CD化されてるのは嬉しい事なんだが。金を払えばレコード時代よりも高音質で手に入る。でもすでにレコードをもっている私には恩恵がない・・・。

最後に残ったのが冨田勲だった。大抵のレコード音源はCD化されているが、「冨田勲の世界」は未CD化だそうだ。それは理由があるだろう。中身の半分はアナログシンセサイザーでの音創り方法を解説したものだから、いまさらCD化しても需要がほとんどない。たとえばこんなのだ。



ポとか、ポポとか、ポポポとか鳴るのは番号を音にしたもので、たしかレコードに入っていた解説に対応している。VCOの元音の紹介から始まって、そこから音を選んでVCFやEG/LFOで加工してゆく過程がLPに収録されている。昔アナログシンセを自作したり使ったりした人間には、解説の紙がなくても大体の所はわかる。でも聴いているうちに、ちょっと退屈になってくる。完成した音楽の状態じゃないからね。

さて、ここまでが「冨田勲の世界」がどんなLPレコードだったかという説明だ。ここから先の短い記述が、今回私が言いたい事、UPしたい物。

「惑星」の冒頭。あの、外国人が聴いて日本語だと思い込んだという部分。それの創り方をLPの中で解説している。その中にこんな音が出てくる。



なんか、「あーあ」って聞こえるだろう。私は昔からこれを聞くたびに、まったく関係のないあるものを思い出す。それは、志村けんのディスコ婆ちゃんだ。ディスコ婆ちゃんも私のカセットテープの中に大昔の録音があるので、ちょっと聞き比べてみよう。



今回の記事のカテゴリーを「人生補完計画」一般にするか、それとも「カセットテープ音声のデジタル化」にするか迷ったが、ディスコ婆ちゃんもUPしたからカセットテープ音声関係としよう。そんなわけでこれが108回目の記事となる。ちょうど煩悩の数だ。ア~ア!

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blueclouds

情報修正。ネット上に「ベンボーと僕」を含むCDの情報が見つかった。過去に一度、BGM集とヒット曲集を合わせた形でCD化されたのかもしれない。しかしその情報(Amazon.co.jp)によると、現在ではすでに入手困難となっている。
by blueclouds (2013-01-09 09:17)